アフガニスタン南部の都市カンダハルにあるイスラム教シーア派のモスクで15日、大きな爆発があり、地元の病院はNHKの取材に対し、これまでに36人が死亡し、およそ70人がけがをしたとしています。モスクでは当時、金曜日の礼拝が行われていたということです。
この爆発について、過激派組織ISはインターネット上に声明を投稿し、「2人の戦士が、モスクで、自爆ベストを爆発させ数十人を死傷させた。背教者を攻撃するという指導者の誓いを実行した」などとして、イスラム教スンニ派のISの戦闘員が、敵視するシーア派の住民をねらった自爆攻撃だと主張しました。
またISとつながりのある「アマーク通信」は攻撃の実行犯だとしてISの旗の前で武器を持つ2人の男の写真を投稿しました。
アフガニスタンでは先週も、北部クンドゥズのシーア派のモスクで起きたISによる自爆テロで40人以上が死亡していて、ことし8月にイスラム主義勢力タリバンが再び権力を握ってから、対立するISがテロや攻撃を繰り返しています。