Japanese News: コロナ禍で虐待や性暴力が深刻化女性への支援充実を国に要望

コロナ禍かで虐待ぎゃくたいや性せい暴力ぼうりょくが深刻しんこく化か女性じょせいへの支援しえん充実じゅうじつを国くにに要望ようぼう

Dec 15, 2021 13:12

Furigana

コロナ禍かで女性じょせいへの虐待ぎゃくたいや性せい暴力ぼうりょくが深刻しんこく化かしているなどとして、支援しえんグループが、心こころのケアや自立じりつ支援しえんの充実じゅうじつを国くにに要望ようぼうしました。

要望ようぼうを行おこなったのは、大学だいがくの研究けんきゅう者しゃや女性じょせい支援しえんのNPOなどでつくるグループで、15日にち、佐藤さとう厚生こうせい労働ろうどう副ふく大臣だいじんに要望ようぼう書しょを提出ていしゅつしました。

要望ようぼう書しょでは虐待ぎゃくたいや性せい暴力ぼうりょく、困窮こんきゅうなどさまざまな問題もんだいが重かさなって心こころに傷きずを負おう女性じょせいが増ふえる中なかで、都道とどう府県ふけんなどの保護ほご施設しせつでは、支援しえんできる体制たいせいが十分じゅうぶんに整ととのっていないとして、心理しんり療法りょうほうに対応たいおうできる専門せんもん職しょくの配置はいちを増ふやすよう求もとめています。

また、保護ほご施設しせつにいる女性じょせいの自立じりつを後押あとおしするために、国くにが支給しきゅうしている月額げつがくおよそ6万まん円えんの生活せいかつ費ひを増額ぞうがくすることや、女性じょせいを支援しえんする民間みんかん団体だんたいの活動かつどうや人材じんざい育成いくせいを国くにが強化きょうかすることなども求もとめています。

虐待ぎゃくたいなどを受うけた女性じょせいについては、昭和しょうわ31年ねんに成立せいりつした「売春ばいしゅん防止ぼうし法ほう」に基もとづいて支援しえんが行おこなわれていますが、心こころのケアや自立じりつ支援しえんが明文めいぶん化かされておらず、十分じゅうぶんではないとして有志ゆうしの国会こっかい議員ぎいんのグループが、新あたらしい法律ほうりつの制定せいていを目指めざしています。

要望ようぼうを行おこなったグループの会長かいちょうを務つとめる、お茶の水女子大学おちゃのみずじょしだいがくの戒能のう民江たみえ名誉めいよ教授きょうじゅは「コロナ禍かで女性じょせいたちの苦境くきょうが顕在けんざい化かする中なかで、必要ひつような人ひとに支援しえんが届とどかない現状げんじょうをなんとかしなければならない。来年らいねん早期そうきに新法しんぽうの成立せいりつが実現じつげんするよう社会しゃかいにも関心かんしんをもってもらいたい」と話はなしていました。