5日午前8時半すぎ、栃木県那須町の那須サファリパークで「飼育員がトラにかまれた」と消防に通報がありました。
消防によりますと、襲われたのは飼育員の男性1人、女性2人の合わせて3人で、このうち20代の女性は、けがの程度が重くヘリコプターで病院に運ばれました。
サファリパークの広報担当者によりますと、当時は午前9時半の開園に向けて、2頭のトラを屋内の飼育施設から屋外に移動させる準備をしていたとみられ、このうちの1頭が飼育員を襲ったということです。
また、けがをした3人のうち、トラの飼育担当は1人で、ほかの2人は近くにいた飼育員だということです。
警察などが詳しい状況を調べています。
那須サファリパークは、事故を受けて5日は臨時休園にしました。
那須サファリパークは、トラやホワイトライオンなど70種類、700頭の動物が放し飼いされ、来園者が車で敷地内を移動して動物の様子を楽しむ施設です。
この施設では、平成12年に飼育員がライオンにかまれて大けがをしたほか、平成9年にも従業員など2人がライオンにかまれて大けがをする事故が起きています。