アメリカの
トランプ大統領がウクライナ
に対し、
野党・
民主党のバイデン
前副大統領に関する
調査に
協力するよう、
圧力をかけたとされる
疑惑をめぐり、
民主党は
議会で
大統領の
弾劾に
向けた
調査を
始める方針を
示しました。
疑惑を
否定する
トランプ大統領は
対抗する
構えで、
与野党の
攻防が
激しさを
増し
そうです。
この疑惑は
トランプ大統領がことし
7月、ウクライナの
大統領と
電話会談した
際、
軍事支援の
停止をちらつかせながら
来年の
大統領選挙で
野党・
民主党の
有力な
候補となっているバイデン
前副大統領とウクライナの
企業との
関係についての
調査に
協力するよう
圧力をかけたとされるものです。
これについて民主党のペロシ下院議長は24日、これまでの慎重な姿勢を一転させ議会下院で弾劾に向けた調査を始める方針を示しました。
今後、議会の6つの委員会でトランプ政権の幹部の証言や、関連する資料の提出などが要求される見通しで、中でも下院情報委員会では、今週中にも、今回の疑惑を告発した人物を招いて、公聴会を開くことを目指しています。
一方、疑惑を否定するトランプ大統領は、25日にウクライナの大統領との電話会談の内容を公表する方針を示すなど野党の追及に対抗する姿勢です。
議会上院では与党・共和党が多数を占めていることから大統領の罷免に必要な票を得ることは難しい情勢ですが、来年の大統領選挙を意識して、与野党の攻防が激しさを増しそうです。