Japanese News: 相模原障害者殺害事件から5年慰霊碑に献花犠牲者を追悼

相模原さがみはら障害しょうがい者しゃ殺害さつがい事件じけんから5年ねん慰霊いれい碑ひに献花けんか犠牲ぎせい者しゃを追悼ついとう

Jul 26, 2021 12:07

Furigana

相模原さがみはら市しの知的ちてき障害しょうがい者しゃ施設しせつで19人にんが殺害さつがいされた事件じけんから5年ねんとなる26日にち、現場げんばには朝あさから大勢たいせいの人ひとが訪おとずれ、新あらたに設置せっちされた慰霊いれい碑ひに花はなを手向たむけて犠牲ぎせいになった人ひとたちを追悼ついとうしています。

平成へいせい28年ねん7月つき26日にちに相模原さがみはら市しにある県立けんりつの知的ちてき障害しょうがい者しゃ施設しせつ「津久井つくいやまゆり園えん」で、19人にんが殺害さつがいされた事件じけんから26日にちで5年ねんです。

26日にちは朝あさから神奈川かながわ県けんの黒岩くろいわ知事ちじや施設しせつの関係かんけい者しゃ、それに犠牲ぎせい者しゃの知人ちじんなどが献花けんかに訪おとずれています。

この事件じけんでは、去年きょねん、行おこなわれた裁判さいばんでも母親ははおやが名前なまえを公表こうひょうした1人にん以外いがいは匿名とくめいのまま審理しんりが行おこなわれましたが、施設しせつの再建さいけんに合あわせて設置せっちされた慰霊いれい碑ひには、「家族かぞくが生いきていた証あかしを残のこしたい」といった遺族いぞくの意向いこうを受うけて、犠牲ぎせい者しゃのうち7人にんの名前なまえが刻きざまれました。

訪おとずれた人ひとたちは、刻きざまれた名前なまえを見みつめながら花はなを手向たむけ、静しずかに手てを合あわせていました。

娘むすめに障害しょうがいがあるという79歳さいの女性じょせいは「亡なくなった人ひとたちはもっともっと生いきたかっただろうと思おもいます。娘むすめは別べつの施設しせつに入所にゅうしょしていますが、今いまもわが子わがこだったらどうしようとひと事ひとごとではない思おもいです。より多おおくの人ひとに障害しょうがい者しゃを取り巻とりまく環境かんきょうに関心かんしんを持もってほしいです」と話はなしていました。

県けんは、26日にちから1週間しゅうかんを共生きょうせい社会しゃかいの実現じつげんを目指めざす推進すいしん週間しゅうかんとし、献花けんかを受け付うけつけます。

推進すいしん週間しゅうかんのあとも、日にち中ちゅうの時間じかん帯たいは、誰だれでも訪おとずれることができるということです。

再建さいけんされた施設しせつは、来月らいげつ1日にちから利用りようが始はじまり、44人にんの入所にゅうしょ者しゃが新あたらしい生活せいかつを始はじめる予定よていです。

黒岩くろいわ知事ちじ「19人にんの命いのちの重おもみを感かんじて」

献花けんかのあと、黒岩くろいわ知事ちじは「5年ねん前まえのあの日ひのことは今いまも鮮烈せんれつに思い出おもいだされる。犠牲ぎせいになった人ひとたちの名前なまえが刻きざまれた碑いしぶみによって19人にんの命いのちの重おもみを感かんじてほしい。8月つきには、入居にゅうきょ者しゃが戻もどってきて新あたらしい生活せいかつが始はじまるので、地域ちいきとの交流こうりゅうが再ふたたび生うまれることを祈いのっています」と話はなしていました。

家族かぞく会かい大月おおつき会長かいちょう「立ち寄たちよって19人にんをしのんで」

津久井つくいやまゆり園えんの入所にゅうしょ者しゃの家族かぞくでつくる会かいの大月おおつき和かず真ま会長かいちょうは「モニュメントができて、一ひとつの祈いのりの場ばが完成かんせいしたと思おもう。いろいろな人ひとに立ち寄たちよって、亡なくなった19人にんをしのんでもらいたい」と話はなしていました。

尾野おの一矢かずやさん父親ちちおや「やっとここに帰かえってこれた」

事件じけん当時とうじ、やまゆり園えんに入所にゅうしょしていて、重傷じゅうしょうを負おった尾野おの一矢かずやさんの父親ちちおやの剛志たけしさんは「7人にんの方ほうの名前なまえが刻きざまれて、やっとここに帰かえってこれたんだなと感かんじています。名前なまえが刻きざまれていない人ひとも待まっててくださいねと声こえをかけました」と話はなしていました。

永井ながい園長えんちょう「共生きょうせい社会しゃかいの実現じつげんに取り組とりくむ」

「津久井つくいやまゆり園えん」の永井ながい清光きよみつ園長えんちょうは「事件じけんから5年ねんがたちますが、大切たいせつなご家族かぞくをなくされたご遺族いぞくは、今いまも悲かなしみの中なかにいることを職員しょくいんも忘わすれることなく、共生きょうせい社会しゃかいの実現じつげんにむけて取り組とりくんでいきたい」と話はなしていました。

元もと職員しょくいん「事件じけん語り継かたりつぐことで責任せきにん果はたす」

事件じけんのあと、毎月まいつき26日にちの月つき命日めいにちに献花けんかを続つづけてきた津久井つくいやまゆり園えんの元もと職員しょくいんの太田おおた顕あらわさん（78）は「あの事件じけんは忘わすれてはいけないし、これからも原因げんいんはなんだったのかと考かんがえ続つづけなければならない。障害しょうがい者しゃ福祉ふくしにかかわるものとして、亡なくなった人ひとたちを守まもれなかった責任せきにんを感かんじているので、事件じけんを語り継かたりつぐことで責任せきにんを果はたしたい」と話はなしていました。