このうち国内の
自動車メーカーでEVの
販売が
最も多い日産自動車は、
廃車となったEV
などから
電池を
回収し、
再利用する
事業を
強化します。
専用の拠点で回収した電池の状態を確認し、劣化がそれほど進んでいないものはEVの交換用電池として、それ以外のものは工場用の蓄電池や非常用電池などとして販売します。
主力EVの初代モデルが発売されてから10年がすぎ、廃車になる車が増えることもあり、今後は年間、数千台分の電池を回収し再利用を本格化させる方針です。
また、住友金属鉱山が古くなった電池からコバルトを取り出して再び電池の材料として使う実証実験を始めているほか、電池メーカーのエンビジョンAESCも再利用の技術開発を進めています。
世界で車の電動化が加速する中、車向けの電池の生産も増加すると見込まれますが、電池は製造する段階で多くの二酸化炭素が排出されるため、再利用は脱炭素に向けたカギとなりそうです。