「防災ぼうさい庁ちょう」設置せっちに向むけ検討けんとう本格ほんかく化かへ 役割やくわりや権限けんげん固かためる考かんがえ 政府せいふ

1年ねん前まえの能登のと半島はんとう地震じしんをはじめ各地かくちで災害さいがいが頻発ひんぱつする中なか、政府せいふは、再来さいらい年度ねんど・令りょう和わ8年度ねんど中ちゅうの「防災ぼうさい庁ちょう」の設置せっちを目指めざしています。

これに向むけてことし検討けんとうを本格ほんかく化かさせる方針ほうしんで、石破いしば総理そうり大臣だいじんは「事前じぜん防災ぼうさいを推進すいしんし、避難ひなん所しょの環境かんきょう改善かいぜんを進すすめるべく『防災ぼうさい庁ちょう』のあり方ありかたを具体ぐたい的てきに検討けんとうしていく」と述のべました。

今月こんげつには有識者ゆうしきしゃ会議かいぎの初はつ会合かいごうを開ひらき、事前じぜん防災ぼうさいの強化きょうかや、避難ひなん生活せいかつの支援しえん、それに、防災ぼうさい分野ぶんやへのデジタル技術でじたるぎじゅつの活用かつようなどについて議論ぎろんを始はじめることにしています。

会議かいぎは、夏なつをめどに施策しさくの方向ほうこう性せいを取とりまとめる予定よていで、政府せいふは、これを踏ふまえ「防災ぼうさい庁ちょう」の具体ぐたい的てきな役割やくわりや権限けんげんを固かためていきたい考かんがえです。

一方いっぽう「防災ぼうさい庁ちょう」をめぐっては、自民党じみんとう内ないから「イメージがわかず、関係かんけい省庁しょうちょうの予算よさん増額ぞうがくで対応たいおうできるのではないか」という指摘してきも出でていて、必要ひつよう性せいをどう説明せつめいしていくのかも問とわれることになります。

有識者ゆうしきしゃ会議かいぎのメンバーで名古屋なごや大学だいがくの福ふく和かず伸夫のぶお名誉めいよ教授きょうじゅは「災害さいがい対応たいおうは起おきる前まえが重要じゅうようなので、被害ひがいを減へらす事前じぜん防災ぼうさいの司令しれい塔とうになることが望のぞましい。都道とどう府県ふけんや市町村しちょうそん、NPOなどの仲介ちゅうかい役やくを果はたし、力ちからを生いかせるような組織そしき体制たいせいにしていくことが必要ひつようだ」と話はなしています。