佳子けいこさま 30歳さいの誕生たんじょう日び

宮内庁くないちょうによりますと、佳子けいこさまは、元日がんじつの地震じしんと9月つきの豪雨ごううによって能登のと半島はんとうで甚大じんだいな被害ひがいが出でたことに心こころを痛いため、10月つきの石川いしかわ県けん訪問ほうもんや各地かくちで臨のぞんだ行事ぎょうじなどで被災ひさい地ちで活動かつどうする輪島塗わじまぬりなどの伝統でんとう工芸こうげい作家さっかと会あった際さいなどにお見舞みまいの気持きもちを伝つたえるとともに、支援しえんに携たずさわる人ひとたちからも話はなしを聞きかれました。

災害さいがい時じを含ふくめ、社会しゃかいのために力ちからを注そそいでいる人ひとたちに、同おなじ社会しゃかいに生いきる1人にんとして、敬意けいいと感謝かんしゃの気持きもちを持もっていて、8月つきに福島ふくしま県けんを訪問ほうもんした際さいには、豪雨ごうう災害さいがいで一部いちぶ区間くかんが不通ふつうとなり11年ねんかけて全線ぜんせん運転うんてん再開さいかいを果はたしたJR只見ただみ線せんの地元じもとの取り組とりくみについて話はなしを聞きき、地域ちいきを大切たいせつに思おもい行動こうどうする人ひとたちの熱あつい思おもいを感かんじられたということです。

また、5月つきにギリシャを公式こうしき訪問ほうもんし、日本にっぽんとの外交がいこう関係かんけい樹立じゅりつ125周年しゅうねんの記念きねん式典しきてんに臨のぞむなど、国際こくさい親善しんぜんにも努つとめられました。

佳子けいこさまは、誰だれもが安心あんしんして暮くらせる社会しゃかいになることや、誰だれもがより幅広はばひろい選択肢せんたくしを持もてる社会しゃかいになること、そして、これらがあたりまえの社会しゃかいになることを願ねがって活動かつどうしていて、この1年ねんに臨のぞんだ行事ぎょうじなどでのおことばの中なかでもこうした気持きもちを表あらわされてきました。

【宮内庁くないちょう発表はっぴょう 佳子けいこさまの近況きんきょう】

宮内庁くないちょうが発表はっぴょうした、佳子けいこさまの近況きんきょうです。

佳子けいこ内親王ないしんのう殿下でんかは、12月つき29日にちに満まん30歳さいのお誕生たんじょう日びをお迎おむかえになります。

以下いかに、この1年間ねんかんのご様子ようすをお伝おつたえします。

2024年ねんは、1月つきに能登のと半島はんとう地震じしんが起おき、復旧ふっきゅうにむけた努力どりょくが行おこなわれている中なか、9月つきに豪雨ごううが起おきました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、甚大じんだいな被害ひがいがあったことに心こころを痛いためていらっしゃいます。

そのような中なか、被災ひさいした方々かたがたとお会あいになったり、支援しえんに携たずさわる方々かたがたからお話おはなしをお聞ききになったりする機会きかいもありました。

この1年ねんを通をとおして各地かくちで災害さいがいが起おき、内親王ないしんのう殿下でんかは、亡なくなられた方々かたがたをお悼いたみになるとともに、被災ひさいされた方々かたがたを心配しんぱいなさり、被災ひさいされた方々かたがたが安心あんしんして暮くらせるようになることを心こころから願ねがっていらっしゃいます。

そして、災害さいがい時じを含ふくめ、社会しゃかいのために力ちからを注そそいでいらっしゃる方々かたがたに、同おなじ社会しゃかいに生いきる一いち人にんとして、敬意けいいと感謝かんしゃの気持きもちをお持もちでいらっしゃいます。

この1年ねんのご活動かつどうや日々ひびの生活せいかつの中なかで、また、さまざまな媒体ばいたいを通をとおして、そのようにお感かんじになることが多おおくあったと伺うかがっています。

内親王ないしんのう殿下でんかは、これまでと同様どうように、誰だれもが安心あんしんして暮くらせる社会しゃかいになることを、誰だれもがより幅広はばひろい選択肢せんたくしを持もてる社会しゃかいになることを、そしてこれらがあたりまえの社会しゃかいになることを願ねがっておられ、ご活動かつどうの際さいにも、この思おもいを胸むねに取り組とりくまれています。

この1年間ねんかんのすべてを記載きさいすることはかないませんが、内親王ないしんのう殿下でんかのご様子ようすを月つきごとにお伝おつたえします。

【1月つき】

「第だい43回かい手話しゅわ狂言きょうげん・初春しょしゅんの会かい」で、手話しゅわ狂言きょうげんを味わい深あじわいぶかく鑑賞かんしょうされました。

その後そのご、関係かんけい者しゃとお会あいになり、舞台ぶたいを作り上つくりあげるまでのエピソードなどについて親したしく懇談こんだんされました。

「第だい46回かい聴覚ちょうかく障害しょうがい児じを育そだてたお母おかあさんをたたえる会かい」に出席しゅっせきされ、受賞じゅしょう者しゃと懇談こんだんされました。

この催もよおしでは、社会しゃかいに大おおきく貢献こうけんされているきこえない人ひと、きこえにくい人ひとの表彰ひょうしょうも実施じっしされており、この賞しょうを受うけた石川いしかわ県けん輪島わじま市しのまき絵まきえ作家さっかとお会あいになりました。

これまでに制作せいさくしてこられた美うつくしい作品さくひんの写真しゃしんを一緒いっしょにご覧ごらんになりながら制作せいさく活動かつどうについてお聞ききになったことが心こころに残のこられたご様子ようすでした。

直前ちょくぜんの被災ひさいについてお見舞みまいをお伝おつたえになり、お身体しんたいを大事だいじに過すごされることを願ねがっていらっしゃいました。

【2月つき】

福岡ふくおか県けんを訪問ほうもんされ、「第だい70回かい日本にっぽん伝統でんとう工芸こうげい展てん福岡ふくおか展てん」をご覧ごらんになりました。

九州きゅうしゅうで活動かつどうする作家さっかから、自身じしんの作品さくひんを含ふくめた出展しゅってん作品さくひんについて説明せつめいを受うけながらご覧ごらんになり、それぞれの作品さくひんの魅力みりょくにひき込ひきこまれたと伺うかがいました。

また、石川いしかわ県けんの作家さっかによる、みごとな漆うるし芸げい作品さくひんに見入みいっていらっしゃいました。

作品さくひんをご覧ごらんになる前まえには、公益社こうえきしゃ団だん法人ほうじん日本にっぽん工芸こうげい会かいから、1月つきの地震じしんにより被災ひさいした石川いしかわ県けんのさまざまな分野ぶんやの会員かいいんの状況じょうきょうについてお聞ききになり、とても心配しんぱいしていらっしゃいました。

併あわせて、佐賀さが県けんの有田ありた町まちを訪問ほうもんされ、江戸えど時代じだいから伝つたわる「色いろ鍋島なべしま」の技術ぎじゅつなどを受け継うけつぎつつ現代げんだいの「色いろ鍋島なべしま」を作り出つくりだしている「今こん右みぎ衛門えもん窯かま」を見学けんがくされました。

美うつくしく豊ゆたかな表現ひょうげんの磁器じきができあがるまでには、繊細せんさいな技わざを必要ひつようとする多おおくの工程こうていがあり、作つくり手しゅの努力どりょくが積み重つみかさねられていることに改あらためて感銘かんめいを受うけられました。

このご見学けんがくをきっかけに、工芸こうげい作品さくひんをそれまで以上いじょうに深ふかく味あじわうようになられたと伺うかがいました

【3月つき】

「第だい55回かいなるほど展てん」をご覧ごらんになりました。

糸いとを通とおしやすい縫ぬい針はりや、タオル掛かけからタオルが滑り落すべりおちにくくなる補助ほじょ具ぐなど、使い手つかいての立場たちばに立たって、生活せいかつが便利べんりになるように考かんがえられた発明はつめい品ひんを、興味深きょうみぶかくご覧ごらんになりました。

【4月つき】

「東京ドームとうきょうど-む」で開催かいさいされた「第だい25回かい記念きねん全国ぜんこく高等こうとう学校がっこう女子じょし硬式こうしき野球やきゅう選抜せんばつ大会たいかい」の決勝けっしょう戦せんを観戦かんせんされ、選手せんしゅやスタッフ、観客かんきゃくのエネルギーを感かんじながら応援おうえんされました。

硬式こうしき野球やきゅうに取り組とりくみたいと思おもう誰だれもが活躍かつやくしやすい環境かんきょうになるよう願ねがっておられます。

【5月つき】

「第だい33回かい森もりと花はなの祭典さいてん―『みどりの感謝かんしゃ祭さい』式典しきてん」に出席しゅっせきされました。

おことばでは、森林しんりんの木々きぎが大地だいちに根ねを張り巡はりめぐらして雨水あまみずを蓄たくわえ、また、土どが流れ出ながれだすことを防ふせいでいること、さらに、二に酸化さんか炭素たんそを吸収きゅうしゅうして地球ちきゅう温暖おんだん化かの防止ぼうしに貢献こうけんするとともに、多様たような生き物いきものを育はぐくむ場ばとなっていることなど、「みどり」の意義いぎについて触ふれられました。

また、森林しんりんや花はなを大切たいせつにする活動かつどうを実践じっせんしている方々かたがたとお話おはなしをされ、活動かつどうの重要じゅうよう性せいを改あらためて感かんじられました。

日本にっぽんとギリシャ共和きょうわ国こくの外交がいこう関係かんけい樹立じゅりつ125周年しゅうねん及および「日本にっぽん・ギリシャ文化ぶんか観光かんこう年ねん」にあたり、ギリシャを訪問ほうもんされました。

ご訪問ほうもんに先立さきだち、さまざまな書籍しょせきをお読よみになるとともに、ギリシャの歴史れきしや文化ぶんかに関にかんする専門せんもん家か、日本にっぽんギリシャ協会きょうかいの関係かんけい者しゃ、外務省がいむしょうの関係かんけい者しゃ、オリンピア市しの姉妹しまい都市としである愛知あいち県けん稲沢いなざわ市しの市長しちょうから説明せつめいを受うけられました。

また、駐ちゅう日にちギリシャ臨時りんじ代理だいり大使たいし主催しゅさいの昼食ちゅうしょく会かいにお出おでましになり、多岐たきにわたるお話おはなしをお聞ききになりました。

ギリシャに滞在たいざいされている間ま、各かくご訪問ほうもん先さきであたたかくお迎むかえいただいたことを、ありがたくお思おもいになっています。

ご帰国きこく後ごの9月つきには、現地げんちでもお会あいになったギリシャ観光かんこう大臣だいじんが日本にっぽんにおいでになりました。内親王ないしんのう殿下でんかは宮邸きゅうていで大臣だいじんとお会あいになり、ギリシャでのおもてなしに感謝かんしゃをお伝おつたえになりました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、本年ほんねんを契機けいきとして、両国りょうこくの友好ゆうこう親善しんぜん関係かんけいがさらに深ふかまることを願ねがっていらっしゃいます。

【6月つき】

「第だい71回かい産経さんけい児童じどう出版しゅっぱん文化ぶんか賞しょう」の贈おく賞しょう式しきに出席しゅっせきされました。

おことばでは、大賞たいしょうを受賞じゅしょうした小惑星しょうわくせい・隕石せきの図鑑ずかんをはじめとする受賞じゅしょう作さくそれぞれに感想かんそうを述のべられました。

その後そのご、障害しょうがい、家庭かていや経済けいざいの状況じょうきょう、図書館としょかんへ行いくことの難むずかしさなどにより、本ほんを買かったり借かりたりすることや、本ほんを読よむことに困難こんなんを感かんじている人ひとが、読書どくしょを楽たのしみやすくなる環境かんきょうを整備せいびするための努力どりょくが行おこなわれていることをお話おはなしされました。

そして、このような取組とりくみが実みを結むすび、多様たような本ほんがより多おおくの人ひとたちの手てに届とどくこと、誰だれもがさまざまな方法ほうほうで隔へだたりなく読書どくしょをできる社会しゃかいになることを願ねがわれました。

続つづいて、作者さくしゃや翻訳ほんやく者しゃ、編集へんしゅう者しゃと懇談こんだんされ、個性こせい的てきな作品さくひんを生み出うみだす工夫くふうや、その実現じつげんのために注そそがれた努力どりょくなどについてお聞ききになりました。

「第だい25回かい記念きねん東京とうきょう都と障害しょうがい者しゃダンス大会たいかいドレミファダンスコンサート」に出席しゅっせきされました。

さまざまな種類しゅるいのダンスや演奏えんそうを、ポンポンを持もってリズムにのりながら、参加さんか者しゃと一緒いっしょに楽たのしまれました。

終了しゅうりょう後ごには、参加さんか者しゃとなごやかに懇談こんだんされました。

【7月つき】

静岡しずおか県けんで開催かいさいされた「第だい58回かい全日本ぜんにほん高等こうとう学校がっこう馬術ばじゅつ競技きょうぎ大会たいかい」の開会かいかい式しきに出席しゅっせきされ、競技きょうぎをご覧ごらんになり、全国ぜんこくから集あつまった選手せんしゅを応援おうえんされました。

また、事前じぜんに宮邸きゅうていで説明せつめいを受うけられた上うえで「静岡しずおか県立けんりつ静岡しずおかがんセンター」を訪問ほうもんされました。

患者かんじゃや家族かぞくの気持きもちに沿そった対応たいおう、がん体験たいけん者しゃの悩なやみや負担ふたんについての調査ちょうさ分析ぶんせきなどが行おこなわれていることを、たいへん重要じゅうようなことと受け止うけとめられました。

そして、多様たような専門せんもん家かがそれぞれの専門せんもん性せいを高たかめ、力ちからを合あわせて患者かんじゃや家族かぞくの支援しえんに取り組とりくんでいることに、敬意けいいを表あらわしていらっしゃいました。

子こどもや家族かぞくとの交流こうりゅうも、深ふかく心こころに残のこっていると伺うかがっております。

【8月つき】

福島ふくしま県けんを訪問ほうもんされ、「第だい13回かい日本にっぽんアグーナリー（国際こくさい障さわがいスカウトキャンプ大会たいかい）」に出席しゅっせきされました。

「アグーナリー」では、大おおきなドーム作づくりや夕食ゆうしょくの配膳はいぜんなど、参加さんか者しゃと交流こうりゅうされたことをうれしくお思おもいでした。

また、国くにや地域ちいき、言語げんご、障害しょうがいなど、背景はいけいや状況じょうきょうの違ちがいを超こえて共ともに活動かつどうする場ばの大切たいせつさを改あらためてお感かんじになりました。

併あわせて、「福島ふくしま県立けんりつ博物館はくぶつかん」と「会津あいづ若松わかまつ城じょう」を見学けんがくされ、福島ふくしま県けんの歴史れきしや文化ぶんかの一端いったんに触ふれられました。

その後そのご、只見ただみ線せん（福島ふくしま県けん会津あいづ若松わかまつ駅えきと新潟にいがた県けん小出こいで駅えきをつないでおり、2011年ねんの豪雨ごううによる被害ひがいから復旧ふっきゅうし、2022年ねんに全線ぜんせん再開さいかいされた鉄道てつどう路線ろせん）を盛り上もりあげる活動かつどうをしている方々かたがたとお話おはなしされました。

その際さいに受け取うけとられた手作てづくりの旗はたを振ふりながら、夏なつの深ふかい緑みどりに囲かこまれた「第だい一いち只見川ただみがわ橋梁きょうりょう」を走はしる列車れっしゃをご覧ごらんになりました。

地域ちいきを大切たいせつに思おもい行動こうどうする方々かたがたの熱あつい思おもいをお感かんじになりました。

「第だい41回かい全国ぜんこく高校生こうこうせいの手話しゅわによるスピーチコンテスト」に出席しゅっせきされました。

開会かいかい式しきでは手話しゅわでおことばを述のべられ、高校生こうこうせいの手話しゅわによるスピーチをご覧ごらんになりました。

出場しゅつじょう者しゃが自身じしんの経験けいけんを振り返ふりかえり、考かんがえをまとめ、いろいろな工夫くふうをしながら努力どりょくしてきたことを感かんじられ、一いち人にん一いち人にんが伝つたえたいことをしっかりと受け止うけとめていらっしゃるご様子ようすでした。

その後そのご、出場しゅつじょう者しゃとなごやかに懇談こんだんされました。

【9月つき】

日本にっぽん工芸こうげい会かい等とうが主催しゅさいする「第だい71回かい日本にっぽん伝統でんとう工芸こうげい展てん」の展示てんじをご覧ごらんになった後のち、授賞じゅしょう式しきとレセプションに出席しゅっせきされ、作家さっかと懇談こんだんされました。

日本にっぽん工芸こうげい会かいに関にかんしては、工芸こうげい会かいの7つの部門ぶもんのうち、この1年間ねんかんで開催かいさいされた4つの部門ぶもん（1月つきと12月つきに漆うるし芸げい、5月つきに染織せんしょくと陶芸とうげい、6月つきに金工きんこう）の部会ぶかい展てんもご覧ごらんになりました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、伝統でんとう工芸こうげいの作品さくひんをご覧ごらんになるたびに、古ふるくから続つづく精緻せいちな技術ぎじゅつを生いかしつつ、現代げんだいに生いきる人々ひとびとにとって魅力みりょく的てきな作品さくひんを生み出うみだす創造そうぞう性せいにひかれるとおっしゃっています。

鳥取とっとり県けんで開催かいさいされた「第だい11回かい全国ぜんこく高校生こうこうせい手話しゅわパフォーマンス甲子園こうしえん」に出席しゅっせきされました。

交流こうりゅう会かいでは、大会たいかいに出場しゅつじょうする全ぜんチームの代表だいひょう者しゃや大会たいかい関係かんけい者しゃと懇談こんだんされました。本ほん大会たいかいでは手話しゅわでおことばを述のべられ、コントやダンス、演劇えんげきなどのパフォーマンスを、観客かんきゃくとともに笑わらったり、美うつくしさに見入みいったり、演者えんじゃが社会しゃかいに伝つたえたいことを感かんじたりされながらご覧ごらんになりました。

出場しゅつじょう校こうどうしでつながりができるなど、この催もよおしをきっかけに交流こうりゅうの輪わが広ひろがっていることもうれしく思おもわれたと伺うかがいました。

また、「植田うえだ正治しょうじ写真しゃしん美術館びじゅつかん」では、作品さくひんと館内たてうち施設しせつをご覧ごらんになり、写真しゃしんを学まなぶ地元じもとの高校生こうこうせいと交流こうりゅうされました。

障害しょうがいのある人ひとの就労しゅうろう継続けいぞく支援しえん等とうを行おこなう施設しせつ「地域ちいき活動かつどう支援しえんセンターおおぞら」では、「りっぷる音楽おんがく団だん」による演奏えんそうを楽たのしまれ、音楽おんがく団だんの方々かたがたと懇談こんだんされました。

演奏えんそう・歌うたの力強ちからづよい響ひびき、この日ひにむけて多おおくの準備じゅんびをしてくださったこと、長ながきにわたり施設しせつや音楽おんがく団だんを支ささえてこられた関係かんけい者しゃの努力どりょくに、深ふかく心こころを打うたれたとお聞ききしています。

【10月つき】

「ガールズメッセ2024」にご出席しゅっせきになり、暴力ぼうりょくをなくすための活動かつどうや、防災ぼうさいの重要じゅうよう性せいを伝つたえる活動かつどうなど、社会しゃかいをよくすることを目指めざした取組とりくみを行おこなっている受賞じゅしょう者しゃと懇談こんだんされました。

おことばでは、「よりよい社会しゃかいを目指めざして真摯しんし（しんし）に考かんがえ、声こえをあげ行動こうどうを続つづけることは、とてもエネルギーを要ようし、勇気ゆうきがいると思おもいます。皆様みなさまの活動かつどうを知しることで、『自分じぶんもできるのではないか』という気持きもちになり、真摯しんしに考かんがえ、行動こうどうを起おこす人ひともいるかもしれません。これからも、こうした連鎖れんさが広ひろがっていくことを願ねがっています。」と述のべられました。

「有明ありあけテニスの森もり」で開催かいさいされた、2つのテニスの試合しあいを観戦かんせんされました。いずれも、力強ちからづよいプレーに圧倒あっとうされながら、熱心ねっしんに応援おうえんされました。

10月つきは、佐賀さが県けんを2度ど訪問ほうもんされました。

「第だい78回かい国民こくみんスポーツ大会たいかい」では、スポーツクライミング競技きょうぎと陸上りくじょう競技きょうぎを観戦かんせんされ、総合そうごう閉会へいかい式しきに出席しゅっせきされました。

「第だい23回かい全国ぜんこく障害しょうがい者しゃスポーツ大会たいかい」では、バレーボール競技きょうぎと車椅子くるまいすバスケットボール競技きょうぎを観戦かんせんされました。

参加さんか者しゃが力ちからを合あわせて作つくりあげた閉会へいかい式しきとそれぞれの競技きょうぎの熱気ねっきが思い出おもいでに残のこっていると伺うかがいました。

併あわせて、佐賀さが県けんのさまざまな施設しせつを訪問ほうもんされました。

「佐賀さが県立けんりつ九州きゅうしゅう陶磁とうじ文化ぶんか館かん」では有田ありた焼しょうの歴史れきしや美うつくしさが、「唐津からつ市し曳山ひきやま展示てんじ場じょう」では「曳山ひきやま」とお囃子はやしの迫力はくりょくが印象いんしょう的てきだったとお聞ききしました。

「佐賀さが県立けんりつろう学校がっこう」では打楽器だがっきの演奏えんそうや工芸こうげい・被服ひふくの作品さくひんを、「障害しょうがい福祉ふくしサービス事業じぎょう所しょPICFA」では美術びじゅつ作品さくひんをご覧ごらんになりました。

「佐賀さが星ぼし生せい学園がくえん」では自分じぶんの強つよみをみつける活動かつどうや演劇えんげき・ダンス・手話しゅわの発表はっぴょう、「佐賀さが県立けんりつ視覚しかく障害しょうがい者しゃ情報じょうほう・交流こうりゅうセンター」では手芸しゅげい作品さくひんの展示てんじやオカリナとギターの演奏えんそうがありました。

いずれの施設しせつについても、生徒せいとや利用りよう者しゃとの交流こうりゅうが心こころに残のこり、施設しせつの運営うんえいに関かかわる職員しょくいんやボランティアに敬意けいいをお持もちになっていらっしゃいます。

岐阜ぎふ県けんを訪問ほうもんされました。

「国際こくさい陶磁とうじ器きフェスティバル美濃みの’24」で、「国際こくさい陶磁器とうじき展てん美濃みの」と「アール・ブリュット美濃みの展てん」を、時折ときおり作家さっかとお話おはなしになりながらご覧ごらんになり、作家さっかが作品さくひんに込こめた思おもいを深ふかく感かんじたり、作品さくひんの斬新ざんしんさや独創どくそう性せいに驚おどろいたりされながら、魅力みりょくあふれる作品さくひんの数々かずかずを鑑賞かんしょうされました。

また、「モザイクタイルミュージアム」では小ちいさな色いろとりどりの陶すえ片へんが広ひろがる世界せかいを楽たのしまれ、「織部おりべの里さと公園こうえん」では大おおきな登とう窯かまや出土しゅつど品ひんの陶器とうきを関心かんしん深ふかくご覧ごらんになりました。

ご訪問ほうもんを通をとおして、美濃みの焼しょう自体じたいの美うつくしさに加くわえ、空間くうかんの味あじわいを深ふかめたり、食事しょくじやお茶おちゃをさらにおいしく感かんじさせたりする、美濃みの焼しょうの多様たような魅力みりょくに気付きづかれたとお聞ききしました。

石川いしかわ県けんを訪問ほうもんされ、石川いしかわ県けんの著名ちょめいな伝統でんとう工芸こうげい作家さっかとお会あいになり、「第だい71回かい日本にっぽん伝統でんとう工芸こうげい展てん金沢かなざわ展てん」をご覧ごらんになりました。

お会あいになった作家さっかの中なかには、1月つきの地震じしんや9月つきの豪雨ごううにより被災ひさいした方ほうもいらっしゃいました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、お見舞みまいの気持きもちをお伝おつたえになり、その後そのごも度々たびたびにお会あいになった方々かたがたのことを思い出おもいだされ、お身体しんたいを大事だいじに過すごされているよう願ねがっていらっしゃいます。

そして、一ひとつ一ひとつのすばらしい作品さくひんとそこに作家さっかが込こめた深ふかい思おもいや、地域ちいきを大切たいせつに思おもう心こころが胸むねに残のこっていらっしゃると伺うかがいました。

その後そのご、「石川いしかわ県けん文化財ぶんかざい保存ほぞん修復しゅうふく工房こうぼう」で、古こ文書ぶんしょや古こ地図ちずなどの文化財ぶんかざいを修復しゅうふくする緻密ちみつな作業さぎょうに見入みいっていらっしゃいました。

また、「国立こくりつ工芸こうげい館かん」では、独創どくそう的てきな工芸こうげい作品さくひんを鑑賞かんしょうされ、それを生いかす展示てんじの工夫くふう等とうについて興味深きょうみぶかくお聞ききになりました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、これまでも折おりに触ふれて石川いしかわ県けんで作つくられた伝統でんとう工芸こうげいをご覧ごらんになり、その美うつくしさを感かんじてこられました。

今回こんかいその地ちを訪おとずれ、作家さっかにお会あいしたり、伝統でんとう工芸こうげいに関連かんれんする場所ばしょを見学けんがくされたりしたことを、とてもありがたく思おもわれています。

【11月つき】

神奈川かながわ県けん川崎かわさき市しで開催かいさいされた「令りょう和わ6年度ねんど全国ぜんこく都市とし緑化りょくか祭さい」に出席しゅっせきされ、富士見ふじみ公園こうえんにつくられたさまざまな庭園ていえんや壁面へきめん緑化りょくかをご覧ごらんになり、記念きねん式典しきてんにておことばを述のべられ、記念きねん植樹しょくじゅをなさいました。

続つづいて生田いくた緑地りょくちにいらっしゃり、「ばら苑えん」では、香かおりのよいばらを楽たのしまれ、「日本にっぽん民家みんか園えん」では、歴史れきしある家屋かおくを見学けんがくされるとともに、民みん具ぐの製作せいさくや民家みんかの維持いじ、茶道さどう、華道かどうに取り組とりくむ方々かたがたと交流こうりゅうされました。

「かわさき宙ちゅうと緑みどりの科学かがく館かん」では、ここでプラネタリウムの仕組しくみを学まなんだ方ほうが製作せいさくに携たずさわった貴重きちょうなプラネタリウムをご覧ごらんになり、「藤子とうこ・F・不ふ二に雄ゆうミュージアム」では、ご自身じしんにとっても懐なつかしいドラどらえもんの世界せかいを味あじわわれました。

また、ご訪問ほうもんを通をとおして、ボランティアや地域ちいきの方々かたがたの活躍かつやくをお感かんじになったと伺うかがいました。

11月つき15日にちに、崇たかし仁じん親王しんのう妃ひ百ひゃく合ごう子こ殿下でんかが薨去こうきょされました。

内親王ないしんのう殿下でんかが小学生しょうがくせいのころ、三笠みかさ宮邸きゅうていにご挨拶あいさつに伺うかがった際さいに、緊張きんちょうされている内親王ないしんのう殿下でんかにとても優やさしく接せっしてくださったことなど、お小ちいさいころからたびたびにお会あいになった時ときのできごとが懐なつかしく思い出おもいだされ、寂さびしく思おもわれたと伺うかがいました。

そして、深ふかい感謝かんしゃの気持きもちをお持もちになりながら、哀悼あいとうの意いを表あらわされました。

【12月つき】

みどり豊ゆたかなまちづくりの取組とりくみを進すすめる催もよおしである「第だい7回かいみどりの『わ』交流こうりゅうのつどい-都市としの緑みどり三さん賞しょう表彰ひょうしょう式しき-」にご出席しゅっせきになり、その後そのご、受賞じゅしょう者しゃと交流こうりゅうされました。

学生がくせいが主体しゅたいとなり企業きぎょうなどと連携れんけいして生物せいぶつ多様たよう性せいの保全ほぜんに成果せいかを上あげてきた活動かつどう、年齢ねんれいや障害しょうがいの有無うむなどを越こえて人々ひとびとがともに過すごすお庭にわを作つくるプラン、地面じめんから屋上おくじょうにかけて立体りったい的てきなみどりを育そだて季節きせつを感かんじる空間くうかんを作り出つくりだす技術ぎじゅつなど、さまざまな活動かつどうについて興味深きょうみぶかくお聞ききになり、多岐たきにわたる分野ぶんやの参加さんか者しゃが経験けいけんを伝つたえ合あうことの意義いぎもお感かんじになりました。

以上いじょう、ご様子ようすの一部いちぶをご紹介しょうかいしましたが、このほかにも、海外かいがいから来きたられた方々かたがたとお会あいになったこと、展覧てんらん会かいをご覧ごらんになったことなどがありました。

内親王ないしんのう殿下でんかは、この1年間ねんかんを通をとおして、お会あいになった方々かたがた、お迎むかえくださった方々かたがた、催もよおしの準備じゅんびに当あたられた方々かたがた、さまざまな形かたちで支ささえてくださった方々かたがたや心こころを寄よせてくださった方々かたがたへ、感謝かんしゃの気持きもちを持もち続つづけていらっしゃいます。