中国からの旅行者の回復が目立っています。
日本政府観光局によりますと、先月、日本を訪れた外国人旅行者は推計で293万3000人で、去年の同じ月を36%上回り、8月・1か月としては過去最多となりました。
月ごとの過去最多を更新するのは7か月連続です。
国・地域別では
▽中国が74万5800人と最も多く、去年の同じ月のほぼ2倍となり、旅行者の回復が目立っています。
次いで
▽韓国が61万2100人
▽台湾が56万4300人
▽香港が24万6600人などとなっています。
また
▽アメリカも17万4000人と去年の同じ月を25.8%上回り、全体を押し上げました。
一方、夏休みで7月に旅行者が増えた反動に加え、台風の影響もあって、ことし3月から毎月続いていた300万人は下回りました。
日本政府観光局は「このままのペースで推移すれば年間の旅行者数はコロナ禍前のピークを上回る見込みだが、世界的な旅行業界の人手不足や旅行費用の高騰などの影響も注視したい」としています。
観光庁長官「今のトレンド続く」
先月、日本を訪れた外国人旅行者が8月としては過去最多となったことに関連し、観光庁の秡川直也長官は会見で「大きなアクシデントがないかぎり、今のトレンドが続くだろう。しかし、成田や羽田などの空港では、ピーク時の待ち時間が1時間を超えることもあるようなので、そういうものはなくすように連携して取り組みたい」と述べました。