일본어 뉴스: “通学路での事故から子どもたちを守れ” 各地での取り組みは

先月せんげつ28日にち、千葉ちば県けん八街やまち市しで下校げこう途中とちゅうの小学生しょうがくせいの列れつにトラックが突っ込つっこみ児童じどう5人にんが死傷ししょうした事故じこが起おきました。

警察庁けいさつちょうによりますと、歩行ほこう中ちゅうの児童じどうが事故じこに遭あう時間じかん帯たいは、下校げこうや帰宅きたく時間じかんに集中しゅうちゅうしているということです。

全国ぜんこく各地かくちでは、千葉ちば県けんでの事故じこを教訓きょうくんに通学つうがく路ろでの安全あんぜんを確保かくほしようと、警察官けいさつかんが地域ちいきのボランティアなどと下校げこうする子こどもたちを見守みまもったり、通学つうがく路ろになっている国道こくどうで飲酒いんしゅ運転うんてん防止ぼうしを呼よびかけたりするなどの取り組とりくみが行おこなわれました。

ガードレールの無ない通学つうがく路ろで一斉いっせい見守みまもり京都きょうと

京都きょうと府警ふけいは1日にち、登とう下校げこうの時間じかん帯たいに合あわせて府内ふない31か所かしょでガードレールの無ない通学つうがく路ろなどで一斉いっせいに見守みまもり活動かつどうを行おこないました。

このうち、京都きょうと市し左京さきょう区くの岩倉いわくら南みなみ小学校しょうがっこうの周辺しゅうへんでは、警察官けいさつかんとボランティアおよそ10人にんが参加さんかしました。

学校がっこうの正門せいもん前まえの通学つうがく路ろは、ガードレールが無なく、抜け道ぬけみちとして多おおくの車くるまが通とおる場所ばしょになっていて、警察官けいさつかんは、車道しゃどうと歩道ほどうを分わける白線はくせんからはみ出はみでないように子こどもたちを誘導ゆうどうしていました。

また、ドライバーに対にたいしては「子こどもに注意ちゅうい」と書かかれたプレートを持もって、注意ちゅういを呼よびかけていました。

警察けいさつによりますと、京都きょうと府内ふないではことし1月つきから5月つき末まつまでで、子こどもが登とう下校げこう中ちゅうに車くるまやバイクにはねられるなどしてけがをした事故じこが18件けん、起おきているということです。

ボランティア「路側ろそく帯たいの内側うちがわを歩あるいて帰かえるように注意ちゅういを」

参加さんかしたボランティアの男性だんせいは「千葉ちばの事故じこのことを聞きいて、まだ飲酒いんしゅ運転うんてんはなくならないのかと感かんじた。子こどもたちには路側ろそく帯たいの内側うちがわを歩あるいて帰かえるように、注意ちゅういしてほしい」と話はなしていました。

「悲惨ひさんな事故じこを1件けんでも少すくなくしたい」

京都きょうと府警ふけい下鴨しもがも警察けいさつ署しょの釜口かまぐち幸生こうせい交通こうつう課長かちょうは「児童じどうの数かずが多おおいと、交通こうつう事故じこの危険きけん性せいも高たかまる。見守みまもり活動かつどうを引き続ひきつづき行おこない、悲惨ひさんな事故じこを1件けんでも少すくなくしたい」と話はなしていました。

警察けいさつが通学つうがく路ろの点検てんけん愛知あいち豊橋とよはし

愛知あいち県けん豊橋とよはし市しでは下地したじ小学校しょうがっこうの周辺しゅうへんの通学つうがく路ろで、警察官けいさつかんが下校げこうする子こどもたちを見守みまもり、通学つうがく路ろの点検てんけんを行おこないました。

警察官けいさつかんは、通学つうがく路ろを歩あるきながら道幅みちはばが狭せまかったり危険きけんだったりする所ところがないか点検てんけんしました。

また、去年きょねん、子こどもが交通こうつう事故じこにあった場所ばしょをパトカーで見回みまわり、車くるまが安全あんぜんに通行つうこうしているか確認かくにんしていました。

愛知あいち県けん警察けいさつ本部ほんぶによりますと、県内けんないでは、ことしに入はいってから5月つき末まつまでに、登とう下校げこう中ちゅうなどの交通こうつう事故じこでけがをした15歳さいまでの子こどもは656人にんに上のぼっています。

「点検てんけんすることで改あらためて気付きづいた危険きけんな箇所かしょもあった」

豊橋とよはし警察けいさつ署しょの本多ほんだ幸治こうじ交通こうつう課長かちょうは「実際じっさいに点検てんけんすることで改あらためて気付きづいた危険きけんな箇所かしょもあった。千葉ちば県けんで起おきたような悲惨ひさんな事故じこが二度にどとないように見守みまもり活動かつどうや取締とりしまりを続つづけていきたい」と話はなしていました。

検問けんもんでドライバーに飲酒いんしゅ運転うんてんの防止ぼうしを啓発けいはつ山口やまぐち周しゅう南みなみ

千葉ちば県けん八街やまち市しでの事故じこでは、小学生しょうがくせいの列れつに突っ込つっこんだトラックの運転うんてん手しゅがアルコールの影響えいきょうで正常せいじょうな運転うんてんに支障ししょうが出でる状態じょうたいだった疑うたがいがあるとして、危険きけん運転うんてん致死傷ちししょうの疑うたがいで調しらべています。

これを受うけて、山口やまぐち県けん周しゅう南市みなみいちでは警察けいさつが下校げこう時間じかん帯たいに合あわせて通学つうがく路ろの国道こくどうで検問けんもんを行おこない、ドライバーに飲酒いんしゅ運転うんてんの防止ぼうしなどを呼よびかけました。

警察官けいさつかんたちは通とおりかかったトラックなどを国道こくどう脇わきの駐車ちゅうしゃスペースに誘導ゆうどうしたあと、運転うんてん手しゅに「飲酒いんしゅ運転うんてん撲滅ぼくめつ」などと書かかれたチラシを渡わたし、注意ちゅういを呼よびかけました。

また、下校げこう中ちゅうの児童じどうにもリストバンド型がたの反射はんしゃ材ざいを渡わたし「交通こうつう事故じこにあわないよう、道みちに広ひろがらず1列れつになって帰かえってください」と呼よびかけていました。

警察けいさつによりますと、山口やまぐち県内けんないでは去年きょねん、中学生ちゅうがくせいまでの子こども26人にんが登とう下校げこう中ちゅうの交通こうつう事故じこでけがをしたということです。

「飲酒いんしゅ運転うんてん徹底てってい的てきに根絶こんぜつしていく」

光ひかり警察けいさつ署しょの大利おおり太郎たろう交通こうつう課長かちょうは「飲酒いんしゅ運転うんてんは悪質あくしつな交通こうつう違反いはんで、徹底てってい的てきに根絶こんぜつしていく必要ひつようがある。飲のんだら運転うんてんしないのは当然とうぜんだが、二日酔ふつかよいでの運転うんてんにもならないよう注意ちゅういしてほしい」と話はなしています。

スクールバス導入どうにゅう費用ひようの助成じょせい要件ようけん緩和かんわを千葉ちば県けん

一方いっぽう、千葉ちば県けんは、児童じどうの安全あんぜんを確保かくほする手段しゅだんにしようと、スクールバスの助成じょせいへの要件ようけん緩和かんわなどを求もとめる緊急きんきゅう要望ようぼうを国くにに行おこないました。

千葉ちば県けんの熊谷くまがい知事ちじは1日にち、文部もんぶ科学かがく大臣だいじん、国土こくど交通こうつう大臣だいじん、そして警察庁けいさつちょう長官ちょうかんに対にたいして緊急きんきゅうの要望ようぼう書しょを送おくりました。

乗務じょうむ前まえのアルコール検査けんさを義務付ぎむづけも要望ようぼう

要望ようぼう書しょでは

▽車両しゃりょうを持もつすべての事業じぎょう者しゃに乗務じょうむ前まえのアルコール検査けんさを義務付ぎむづけることや

▽学校がっこうが統廃合とうはいごうした場合ばあいなどに限かぎられているスクールバスの導入どうにゅうにかかる費用ひようの助成じょせいについての要件ようけんを緩和かんわすることなどを求もとめています。

「スクールバスへの補助ほじょ拡充かくじゅう安全あんぜん確保かくほの手段しゅだんに」

要望ようぼうについて熊谷くまがい知事ちじは「スクールバスへの補助ほじょを拡充かくじゅうするのは安全あんぜんを確保かくほする手段しゅだんとなる」と述のべました。

また、熊谷くまがい知事ちじは県けんとしては、警察けいさつに持ち運もちはこび可能かのうな速度そくど違反いはん取締とりしまり装置そうちの装備そうび拡充かくじゅうなどを検討けんとうしているとしたうえで、「周知しゅうちや啓発けいはつを含ふくめ、今いまの時期じきに集中しゅうちゅう的てきに手てを打うっていきたい」と述のべました。

併あわせて千葉ちば県けんは1日にち、県内けんないの市町村しちょうそんの教育きょういく委員いいん会かいに対にたいして、小学校しょうがっこうの通学つうがく路ろの緊急きんきゅう一斉いっせい点検てんけんの結果けっかと危険きけんか所しょで取とった対応たいおうについて来月らいげつ19日にちまでに報告ほうこくするよう求もとめました。

歩行ほこう中ちゅうの児童じどうの事故じこ下校げこうや帰宅きたく時間じかんに集中しゅうちゅう

警察庁けいさつちょうによりますと、去年きょねんまでの5年間ねんかんに交通こうつう事故じこで死亡しぼうまたは大だいけがをした小学生しょうがくせいは4687人にんで、58％の2734人にんが歩行ほこう中ちゅうに事故じこに遭あっていました。

歩行ほこう中ちゅうの児童じどうが事故じこに遭あう時間じかん帯たいは、午後ごご4時じ台だいから5時じ台だいにかけてが36％と最もっとも多おおく、次ついで午後ごご2時じ台だいから3時じ台だいが29％で、下校げこうや帰宅きたく時間じかんに集中しゅうちゅうしています。

棚橋たなはし国家こっか公安こうあん委員いいん長ちょうは先月せんげつ29日にちの記者きしゃ会見かいけんで「歩行ほこう中ちゅうの児童じどうが死亡しぼう、または重傷じゅうしょうを負おった交通こうつう事故じこのおよそ3分ぶんの1が登とう下校げこう中ちゅうに発生はっせいしていて、ドライバーには子こどもたちの安全あんぜん確保かくほにさらに配慮はいりょしていただきたい」と述のべました。

登とう下校げこう中ちゅうの児童じどうの列れつに車くるまが突っ込つっこむ事故じこはこれまでも相次あいついでいて、全国ぜんこくの警察けいさつは、通学つうがく路ろに最高さいこう速度そくどを30キロに制限せいげんする「ゾーン30」を設もうけたりガードレールを整備せいびしたりして、関係かんけい機関きかんと安全あんぜん対策たいさくを進すすめています。