WHO=
世界保健機関のテドロス
事務局長は「
多くの
国が
誤った
方向に
向かっている」と
述べ、
基本的な
感染防止対策を
各国で
徹底しなければ
事態はさらに
悪化すると
強く
警告しました。テドロス
事務局長は13
日、スイスのジュネーブで
開いた
定例の
記者会見で、12
日までの24
時間で
世界各国から
報告を
受けた
新たな
感染者の
数は23
万人だったと
明らかにしました。
そのうえで「多くの国が誤った方向に向かっている。感染を抑制し、命を救うことに焦点を当てた包括的な戦略を取らなければ、感染状況は悪くなるばかりだ」と述べ、人と人との間に距離を取ることなど基本的な感染防止対策を各国で徹底しなければ、事態はさらに悪化すると強く警告しました。
さらに「近い将来、『オールド・ノーマル』に戻ることはできないだろう」と述べ、感染拡大前の社会生活に戻ることは当面は困難だという認識を示しました。
また危機対応を統括するライアン氏は、感染状況が深刻なアメリカ大陸について「感染が制御できていない地域に限って、ロックダウンが必要かもしれない」と述べ、再度の外出制限も検討すべきだという考えを明らかにしました。
一方、ライアン氏は、ウイルスがどのように広がったか調査するため中国に派遣している2人の先遣隊について「中国で隔離しながら保健当局と連絡を取り合っている。今後、数週間、数か月間かけて国際的なチームが中国側と協力して調査すべき事柄を計画するための派遣だ」と述べ、まずは調査内容について中国側と協議するとしています。
WHO派遣の専門家 中国に到着
これに先だって中国外務省の華春瑩報道官は13日の記者会見で、新型コロナウイルスがどのように広がったか調べるためWHOが中国に派遣するとしていた専門家2人がすでに到着したことを明らかにしました。
華報道官は専門家2人の中国国内での詳しい日程について明らかにしませんでしたが「ウイルスの発生源は科学的な問題であり、科学者が全世界で研究や協力を行うべきだ」と強調しました。
さらに「WHOは必要に応じて中国以外の国や地域でも同様の調査を行う」とも述べ、感染拡大をめぐる調査は必要な場合、中国以外でも行われるとしています。