幼おさない子この保護ほご者しゃの約やく6割わり 「うつ病うつびょう検査けんさ推奨すいしょう」の状態じょうたい 新型しんがたコロナ

対象たいしょうは未み就学しゅうがく児じを育そだてている保護ほご者しゃで、センターのウェブサイトなどで協力きょうりょくを呼よびかけた結果けっか、全国ぜんこくの2679人にんから回答かいとうが寄よせられ、全体ぜんたいの92.9％が女性じょせいでした。

新型しんがたコロナウイルスによって多おおくの保育ほいく所しょが休園きゅうえんになる中なか、生活せいかつへの影響えいきょうを尋たずねたところ、1日にちの育児いくじ時間じかんが平均へいきんで5時間じかん以上いじょう増ふえた人ひとが全体ぜんたいの45.8％に上のぼりました。

また、感染かんせん拡大かくだいによる精神せいしん状態じょうたいへの影響えいきょうを調しらべるため、ＷＨＯだぶりゅ-えいちお-＝世界せかい保健ほけん機関きかんの指標しひょうに基もとづき、「楽たのしい気分きぶんで過すごしたか」「ぐっすりと休やすめたか」など5つの質問しつもんをして、どの程度ていど当あてはまるかを0点てんから5点てんの6段階だんかいで答こたえてもらったところ、合計ごうけい点てんがうつ病うつびょうの検査けんさを受うけることを推奨すいしょうされるレベルの13点てん未満みまんだった人ひとが56.8％に上のぼりました。

特とくに、東京とうきょうなど感染かんせんが拡大かくだいした地域ちいきでは精神せいしん的てきな健康けんこう度どが低ひくく、自由じゆう記述きじゅつ欄らんには自宅じたくで過すごす時間じかんが増ふえたことによるストレスや、子こどもの成長せいちょうに対にたいする不安ふあん、在宅ざいたく勤務きんむと育児いくじの両立りょうりつの困難こんなんさなどを挙あげる声こえが多おおかったということです。

調査ちょうさを行おこなった東京とうきょう大学だいがく大学院だいがくいんの野澤のざわ祥子さちこ准じゅん教授きょうじゅは、「感染かんせんが広ひろがった地域ちいきでは母親ははおやが在宅ざいたく勤務きんむをしながら育児いくじを求もとめられたり、家いえの中なかでずっと子育こそだてをしなければならない状態じょうたいだったりして、ストレスが生しょうじていたと考かんがえられる。ウイルスの影響えいきょうが長期ちょうき化かすることに備そなえ、子こどもの育そだちを守まもるためにもどのような状況じょうきょうになれば保育ほいく所しょなどを休園きゅうえんにするのか、休園きゅうえんにした場合ばあいにはどのような形かたちで家庭かていをサポートするのかを検討けんとうしなければならないし、子こどもを見守みまもりながらの在宅ざいたく勤務きんむが非常ひじょうに難むずかしいということについて社会しゃかいや企業きぎょうの理解りかいも必要ひつようだ」と話はなしています。