さらに、輪島市の中心市街地については、きょう中の断水解消に向けて、試験的な通水を開始しているということです。
石川県内では多くの私立高校の入学試験が2月1日に行われるなど、本格的な受験シーズンを迎えています。
ふだんは母親の手作りのお弁当を持ってきますが、家では料理もできないということで、コンビニで購入したパンを持ってきていました。 新海さんは「状況はいつもと違いますが、入試ではこれまで積み重ねた勉強の成果を発揮できるよう頑張りたいです」と話していました。 新海さんの両親も入試を控えた娘を気遣っていて、洗面など、なるべくふだんどおりの生活ができるよう、家から車で10分ほどの場所にある井戸に何度も地下水をくみに行っているということです。 新海さんの母親は「本当は好物や手作りの温かい食事を用意してあげたいです。入試を前に体調面が心配ですが、親子で乗り切りたいです」と話していました。
受験生「自宅で学習難しい」
石川県内では寒波の影響で水道管の凍結や破裂が相次ぎ、1月26日以降、各地で断水が発生しています。
NHKが各自治体に取材したところ、29日午前10時の時点で
▽かほく市、
▽輪島市、
▽七尾市、
▽宝達志水町、それに
▽志賀町あわせて5つの市と町の9700戸余り
で断水が続いています。
各自治体の担当者が家庭や空き家をまわって、漏水か所をふさぐなどの対応を進めていますが、全体の状況の把握にも時間がかかっています。
一方、一時800戸余りが断水していた羽咋市は、「配水池」の水量が回復したとして、各家庭に水を送り始め、断水が解消しました。
ただ、水質検査がまだ終わっていないとして、飲料水としては使わないこと、ボイラーを使用する機器などには通さないことを呼びかけています。