Japanese News: 通園バス置き去り防ぐ「安全装置」開発の動き国は義務づけへ

通園つうえんバス置き去おきざり防ふせぐ「安全あんぜん装置そうち」開発かいはつの動うごき国くには義務ぎむづけへ

Sep 29, 2022 20:09

Furigana

静岡しずおか県けんで3歳さいの女の子おんなのこが通園つうえんバスの車内しゃないに取り残とりのこされ死亡しぼうした事件じけんなどを受うけ、愛知あいち県けんの企業きぎょうが置き去おきざりを防ふせぐための安全あんぜん装置そうちを新あらたに開発かいはつし、10月つきからの実用じつよう化かを前まえに試験しけん運用うんようを行おこないました。

こうした中なか、政府せいふは29日にち、再発さいはつ防止ぼうし策さくを取とりまとめるために「関係かんけい府ふ省しょう会議かいぎ」を開ひらき、小倉おぐら少子しょうし化か担当たんとう大臣だいじんは、全国ぜんこくの保育ほいく所しょや幼稚園ようちえん、認定にんていこども園えんなどの送迎そうげいバスに、置き去おきざりを防ふせぐための安全あんぜん装置そうちの設置せっちを義務ぎむづけるよう関係かんけい府ふ省しょうに指示しじしました。

導入どうにゅう予定よていの幼稚園ようちえんで試験しけん運用うんよう

装置そうちを開発かいはつしたのは愛知あいち県けんの防犯ぼうはん機器ききメーカー「加藤かとう電機でんき」で、29日にち、導入どうにゅうを予定よていしている都内とないの幼稚園ようちえんの送迎そうげいバスで試験しけん運用うんようを行おこないました。

「エンジン切きると警報けいほう音おん」→「車内しゃない後部こうぶのスイッチ押おして止とめる」

装置そうちはエンジンを切きると警報けいほう音おんが鳴なり車内しゃない後部こうぶのスイッチを押おして止とめる仕組しくみで、試験しけん運用うんようでは音おとを止とめるため車内しゃない後部こうぶまで移動いどうしながら置き去おきざりがないか目視もくしで確認かくにんしていました。

また見落みおとしに備そなえ、車内しゃないで人ひとの動うごきをセンサーが検知けんちするとアラームが鳴なる仕組しくみも標準ひょうじゅん装備そうびとなっているほか、登録とうろく先さきにメールで知しらせる機能きのうもつけられるようになっています。

設置せっち費用ひようを含ふくめ8万まん円えんから12万まん円えんほどで、10月つき7日にちから販売はんばいを予定よていしています。

国土こくど交通こうつう省しょうによりますと、把握はあくしているかぎりでは国内こくないの企業きぎょうによるこうした装置そうちの実用じつよう化かは初はじめてとみられるということです。

開発かいはつしたメーカーの加藤かとう学まなぶ社長しゃちょうは「去年きょねん、福岡ふくおか県けんでも同様どうようの事件じけんがあり子こどもを守まもりたいと開発かいはつしました。装置そうちは意識いしきを高たかめるための補助ほじょとして活用かつようしてほしい」と話はなしていました。

政府せいふ再発さいはつ防止ぼうし策さく取とりまとめへ「関係かんけい府ふ省しょう会議かいぎ」

政府せいふは10月つき、再発さいはつ防止ぼうし策さくを取とりまとめることにしていて、それに向むけて29日にち、「関係かんけい府ふ省しょう会議かいぎ」を開ひらきました。

小倉おぐら少子しょうし化か相しょう安全あんぜん装置そうちの「義務ぎむづけ」を指示しじ

こども政策せいさくを担当たんとうする小倉こくら少子しょうし化か担当たんとう大臣だいじんは、全国ぜんこくの保育ほいく所しょや幼稚園ようちえん、認定にんていこども園えんなどのおよそ1万まん6000施設しせつの送迎そうげいバスに置き去おきざりを防ふせぐための安全あんぜん装置そうちの設置せっちを義務ぎむづけるよう関係かんけい府ふ省しょうに指示しじしました。

また、安全あんぜん装置そうちの仕様しように関にかんするガイドラインや、送迎そうげいバスの運行うんこうにあたっての安全あんぜん管理かんりマニュアルを作成さくせいすることや必要ひつような財政ざいせい措置そちも含ふくめた、保育ほいく所しょなどへの具体ぐたい的てきな支援しえん策さくを策定さくていすることも指示しじしました。

「スピード感かんを持もって再発さいはつ防止ぼうし策さくの取とりまとめへ」

会議かいぎの後のち、小倉おぐら大臣だいじんは、記者きしゃ会見かいけんで「幼児ようじの所在しょざい確認かくにんが確実かくじつに行おこなわれるようにするうえで、安全あんぜん装置そうちを備そなえるよう義務ぎむづけることが必要ひつようだと判断はんだんした。こうした基本きほん方針ほうしんに基もとづいて、スピード感かんを持もって再発さいはつ防止ぼうし策さくの取とりまとめに向むけた作業さぎょうを加速かそくしていく」と述のべました。