日本の電車は時刻表の通りに走ると聞いていたが、初めて新幹線に乗ったときも、駅に着く時間がぴったりだったので、驚いた。早い速度で長い距離を走っているのに、ほかの電車と同じように走られ、本当にすごいと思った。何百キロもある長い距離を遅れたり早すぎたりせずに、どうやって走っているのだろう。鉄道会社に勤めている知り合いに聞いてみた。
聞いて驚いたのだが、新幹線は、停車する駅の到着時間、出発時間だけではなく、停車しない駅を通り過ぎる時間も、8時5分15秒や8時5分30秒のように、15秒単位で決まっているのだそうだ。運転士は、その細かく決められた時間を守るため、いつも速度を考えながら運転している。停車駅の数キロメートル前からホームに入るまでは、コンピューターが速度を決めて運転するが、それ以上は、運転士が運転する。次の駅に着くまでの残り時間と距離をいつも意識し、頭の中でいちばん適当な速度を計算して走らせているのだそうだ。最後にホームの決まった位置に電車を止めるのも、運転士だ。
運転士になるためには、厳しいトレーニングが必要で、特に距離と時間から適当な速度を計算する訓練をしっかり受けなければならないそうだ。新幹線が時刻表の通りに走れるのは、運転士の厳しいトレーニングのおかげなのだ。
この話を聞いてから、新幹線に乗ると、速度が微妙に変わるたびに、「ああ、今、運転士は適当な速度を計算して、速度を変えたんだ。」と思い、旅が以前より楽しめるようになった。
「本当にすごいと思った」とあるが、何をすごいと思ったのか。
1.
新幹線以外の電車が時間ぴったりに走っていること
2.
新幹線以外の電車がかなり長い距離を走っていること
3.
新幹線が時間ぴったりに走っていること
4.
新幹線が速い速度で長い距離を走っていること
1.
到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間が非常に細かく決められていること
2.
到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間が駅の時刻表に書かれていること
3.
到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間を知り合いが決めていたこと
4.
到着、出発時間、駅を通り過ぎる時間をコンピューターが計算していたこと
速度を考えながら運転しているとあるが、それができるようになるためにどんな訓練を受けるか。
1.
距離と時間から、頭の中でちょうどよい速度を計算する訓練
2.
コンピューターで、距離と時間から適当な速度を計算すること
3.
コンピューターが計算して決めた速度を守って、時刻表の通りに運転する訓練
4.
正しい位置に止められるように、ホームに入るまでの速度を計算して運転する訓練
1.
新幹線を時間の通りに運転することができない運転士には、厳しいトレーニングが必要である。
2.
コンピューターによる正しい速度計算が、新幹線を時刻表の通りに走らせているのだ。
3.
厳しい訓練を受けた運転士が速度計算をしているから、新幹線は時刻表の通りに走れるのだ。
4.
ほかの電車よりも微妙な速度の変化を楽しむことができるのが、日本の新幹線なのである。