自動車産業の集積地として知られるアメリカ中西部・ミシガン州のデトロイトで10日、伝統のモーターショーが開幕し、30を超えるブランドがブースを設けています。
このうち、フォードはこのところアメリカで需要が伸びているハイブリッド車などの展示に力を入れているほか、GM=ゼネラルモーターズは人気のSUV=多目的スポーツ車のEVなどを展示しています。
また、日本の大手自動車メーカーもブースを設けています。
アメリカでは、トランプ氏が1月20日に大統領に就任しますが、バイデン政権で導入されたEV関連の税制優遇や補助を見直す可能性も指摘されています。
開幕にあわせてフォードのファーリーCEOは記者団に対し、「EV生産に伴う補助は業界にとって非常に重要で、それがなくなれば大きな影響を及ぼす」として懸念を示しました。
その上で、トランプ氏がメキシコなどからの輸入品に対して関税をかける考えを示していることについては、「われわれはサプライチェーンの多くを世界中の国々に依存しているため、関税は本当に困難な問題だが、次期政権と協力して乗り越えていく」と述べました。