バイデン政権の与党・民主党は苦戦が続いていて議会下院では野党・共和党が多数派を奪還するという見方が出ています。
一方で、上院は大接戦となっていて民主党が多数派を維持するのか、共和党が奪還するのかが焦点です。
なかでも全体の勝敗を左右する「激戦州」をどちらの党が制するかに関心が集まっています。
「激戦州」
▽アリゾナ州・・・トランプ氏の影響力を測る試金石の1つ
▽ジョージア州 ・・・共和党の牙城と言われるも…
▽ネバダ州・・・新型コロナ対策や経済政策が争点に
▽ニューハンプシャー州・・・リベラル色の強い州
▽ノースカロライナ州 ・・・中絶容認訴える団体が候補者を全面支援
▽ペンシルベニア州・・・上院選、知事選ともに激戦
▽ウィスコンシン州・・・選挙のたびに結果が変わる
▽オハイオ州・・・トランプ氏支持のベストセラー作家に注目
これら激戦州の詳細についてもお伝えしていきます。
今回の中間選挙では上院議員選挙に ▽民主党から連邦議会の下院議員のライアン氏が、 ▽共和党からトランプ氏が支持する作家で、政治経験がないバンス氏が立候補しています。 このうちバンス氏は6年前、かつて重工業が盛んだった「ラストベルト=さびついた工業地帯」に暮らす白人労働者層の実像を描き、ベストセラーとなった「ヒルビリー・エレジー」の作者として知られています。 かつてはトランプ氏を批判していましたが、選挙への立候補にあたり、過去の発言を撤回してトランプ氏の支持を獲得。混戦模様だった共和党の予備選挙を勝ち抜きました。今回の選挙では2人が激しく争っていて、トランプ氏の影響力を占う上でも有権者の判断に関心が集まっています。
ジョージア州は保守層が多く、共和党の牙城とも言われてきましたが、都市部では民主党の支持者も増えていて、2020年の大統領選挙ではバイデン大統領が0点2ポイントの差で、トランプ氏に勝利しています。 今回の中間選挙では共和党のウォーカー氏が知名度も生かして議席を獲得できるか、それとも前回、現職を破り、ジョージア州初の黒人の上院議員となった民主党のワーノック氏が議席を守れるのか、最終盤まで激しい選挙戦が続くものと見られます。
11月第1月曜日の翌日の火曜日に行われると決まっていて、ことしは11月8日が投開票です。選挙後のアメリカ政治の方向性を占うことにもなると言われる重要な選挙です。 最も注目される連邦議会の選挙では、上院の3分の1と下院のすべてが改選されます。
下院の定数は435議席。各州の人口比率に応じて配分され、任期は2年。今回すべての議席が改選されます。現在は、民主党が220議席、共和党が212議席で、民主党が多数派となっています。つまり、現在は、民主党が上下両院で主導権を握っている状況です。 また、今回の中間選挙では、50の州のうち、7割以上にあたる36の州で州知事選挙も行われる予定です。
21:45 オハイオ州の投票所は朝から混雑
激戦 オハイオ州 トランプ氏がベストセラー作家を支持
21:00前 ジョージア州の投票所前で長い列
ジョージア州 共和党の牙城と言われるも…
20:00 東部の州などで投票始まる
19:50ごろ 投票所の前に列も
19:30ごろ 投票所でスタッフが準備
アメリカ中間選挙とは
アメリカ中間選挙とは?