バフムトでは、ワグネルの戦闘員にも多くの死傷者が出ているとみられていて、プリゴジン氏としては、最前線からの離脱を警告することで、弾薬の供給に向けて国防省などへの圧力を強めるねらいもあるとみられます。
これに対し、ロシア国防省は5日、ショイグ国防相がウクライナの戦地に送られる兵器や装備品の状況を点検したとして、部隊を視察する様子の映像を公開し、前線への物資補給に取り組む姿勢をアピールする思惑もあるとみられます。
ロシアでは、今月9日にプーチン政権が重視する第2次世界大戦の戦勝記念日を控えていて、プーチン政権としては国民に戦果を示すためにもバフムトの完全掌握を目指してきました。
こうしたなか、今回のワグネルの代表の表明によって、ロシア側の混乱がさらに浮き彫りとなったかたちです。
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