鹿児島県の奄美大島の東南東240キロの海上を1時間に20キロの速さで西北西へ進んでいるとみられます。
中心の気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は60メートルで、中心から半径150キロ以内では風速25メートル以上の暴風が吹いています。
台風の接近に伴って鹿児島県の奄美地方では風が強まっていて、奄美市笠利では午前10時20分ごろに21.6メートルの最大瞬間風速を観測しました。
台風は、このあとも西寄りに進み21日夜から22日の明け方にかけて非常に強い勢力を保ったまま鹿児島県の奄美地方や九州南部にかなり接近するおそれがあります。
台風の接近に伴って、22日にかけて九州南部や奄美地方を中心に猛烈な風が吹き、猛烈にしけるおそれがあります。22日にかけての最大風速は、奄美地方で45メートル、九州南部で35メートル、九州北部で25メートル、沖縄地方で23メートル、最大瞬間風速は奄美地方で60メートル、九州南部で50メートル、九州北部と沖縄地方で35メートルに達すると予想されています。
また、波の高さは、九州南部と奄美地方で11メートルの猛烈なしけ、九州北部で8メートル、沖縄地方と四国で6メートルの大しけ、近畿、東海で5メートルのしけとなる見込みです。さらに、22日にかけて九州南部や奄美地方では台風本体の発達した雨雲がかかり、局地的に猛烈な雨が降るおそれがあるほか、西日本の太平洋側や東海を中心に台風周辺の暖かく湿った空気が流れ込んで大気の状態が不安定になり、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあります。
22日朝までの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで九州南部と奄美地方で300ミリ、四国で250ミリ、東海で200ミリ、九州北部で150ミリ、近畿で120ミリと予想されています。
その後、23日朝までの24時間には、四国と九州北部で200ミリから300ミリ、九州南部で100ミリから200ミリ、近畿と東海、それに奄美地方で100ミリから150ミリと予想され、各地で大雨となるおそれがあります。
気象庁は、暴風や高波、大雨による土砂災害、低い土地の浸水、それに川の増水に警戒するよう呼びかけています。台風が近づく地域では、自分が住む地域でどのような災害が起きやすいかや避難場所の位置を確認するなど備えを進めてください。
また、自治体からの避難に関する情報に注意し、風や雨が強まって事態が悪化する前に早めに避難することを心がけてください。