アメリカの
メディアは、
トランプ大統領がみずからの
支持基盤で
あるキリスト教の
指導者たちを
前に、「
秋の
中間選挙で
野党・
民主党が
勝てば、
暴力的にすべてを
覆すだろう」と
強い調子で
協力を
求めたと
伝えました。
これに対して
社会の
分断をあおる
不適切な
発言だとして
批判の
声も
出ています。
この発言は、
トランプ大統領が27
日に
キリスト教保守派の
福音派の
指導者たちを
招いて、ホワイトハウスで
開いた
夕食会で
述べたものとして29
日、アメリカの
複数の
メディアが
伝えました。
この中でトランプ大統領は「秋の中間選挙で野党・民主党が勝てば、彼らはわれわれが成し遂げてきたものすべてを迅速かつ暴力的に覆すだろう。中には暴力的な集団もいる」などと述べたということです。
そして「あなたがたの信者が確実に投票に行くようお願いする。信者が投票しなければ、われわれは惨めな2年間を過ごすことになる」と強い調子で協力を求めたということです。
アメリカ最大の宗教勢力とも呼ばれるキリスト教福音派はトランプ大統領の重要な支持基盤で、中間選挙でもその動向が鍵を握ると見られています。
トランプ大統領としては、ロシア疑惑などをめぐって厳しい批判にさらされる中、支持基盤を固める狙いがあったと見られますが、「暴力」という言葉で危機感を高めた発言に対しては、社会の分断をあおる不適切なものだとして批判の声も出ています。