南アジアのバングラデシュで、
女性が
集団で
性的暴行を
受ける映像がSNS
上に
拡散したことを
きっかけに
市民の
抗議デモが
全土に
広がり、
政府は
性的暴行事件の
最高刑を
死刑に
引き上げました。バングラデシュでは、
女性が
男の
集団から
性的暴行を
受ける様子を
撮影した
動画がSNS
上に
拡散したことを
きっかけに、
今月、
性犯罪の
厳罰化を
求める市民の
抗議デモが
全土に
広がりました。
こうした中、バングラデシュのハミド大統領は13日、性的暴行事件の最高刑をこれまでの終身刑から死刑に引き上げることを承認しました。
地元の人権団体によりますと、バングラデシュでは、ことしに入って先月までに975人の女性が性的暴行の被害を受け、このうち43人が死亡するなど事件が後を絶たず、厳罰化を望む世論に押されて法定刑が引き上げられた形です。
これについて国際的な人権団体の「アムネスティ・インターナショナル」は、死刑への引き上げは犯罪の抑止につながらないとして、政府に対し被害を防ぐための実効的な対策を求めています。
性犯罪の厳罰化の流れは、女性に対する性的暴行が深刻な社会問題になっている隣国のインドでも進んでいて、7年前に最高刑が死刑に引き上げられています。