小笠原諸島の
西之島について、
海上保安庁は
噴火活動が
続いて
島の
面積が
12倍に
拡大したことで、
日本の
排他的経済水域が
島の
西側でさらにおよそ
50平方キロメートル増えるという
見通しを
示しました。
小笠原諸島の
父島の
西、およそ
130キロにある
西之島では、
3年前の
11月からおよそ
2年間にわたって
活発な
噴火活動が
続き、
流れ出した
溶岩などによって
島の
大きさは、これまでに
東西と
南北にそれぞれ
1900メートルほどと
元の
島のおよそ
12倍に
拡大しました。
海上保安庁によりますと、島の面積が拡大したことで、西之島の沖合に設定できる日本の排他的経済水域は小笠原諸島沖で従来から設定されていたエリアに加えて、西の方向にさらにおよそ50平方キロメートル増える見通しになったということです。
海上保安庁は22日から測量船や航空機を現地に派遣して、正確な沿岸線などを調べる予定で、その結果を受けて排他的経済水域などを確定させることにしています。
海上保安庁の中島敏長官は記者会見で、「日本の海洋権益を確保する観点から重要な海洋調査になるので、しっかり対応していきたい」と述べました。