大阪分の受け付けは午後1時ごろに始まる予定です。
予約には接種券に書かれた番号の情報が必要で、予約できるのは1回目の接種を受けていない人です。
また、予約は防衛省のホームページや通信アプリのLINEなどを通じて、インターネットでのみ受け付けていて、防衛省によりますと、これまでのところ大きなトラブルはないということです。
一方、予約の受け付けが始まるのに先立って、東京の接種会場では17日午前、接種にあたる医師や看護師などの資格を持つ自衛隊員の部隊が発足し、発足式で自衛隊中央病院の福島功二病院長は「ワクチン接種の促進に向けて任務を完遂したい」と述べました。 自衛隊は、医師や看護師などの資格をもつ隊員を東京の会場におよそ180人、大阪の会場におよそ100人派遣するほか、民間の看護師の協力も得ることで東京と大阪を合わせて1日で最大、1万5000人程度の接種が可能になるとしています。 一方、政府が行う大規模接種では自治体との2重の予約を防ぐ仕組みがなく、予約が重複した場合、ワクチンがむだになるおそれもあるとして、防衛省はいずれかの予約を速やかに取り消すよう呼びかけています。
中山副大臣は「自衛隊の歴史が始まって以来、初めてのオペレーションに臨むことになるが、これまで培ってきたノウハウと、自衛隊の経験を結集し、オペレーションを完遂できるよう協力してほしい。国民の命と暮らしを守り抜く、わが国の最後のとりでとして、その力をいかんなく発揮し、何が何でもこの国難に打ちかっていこう」と呼びかけました。 中山副大臣は、接種が行われる部屋などを回って、準備状況を確認したあと、記者団に「準備は順調に進んでいる。きょうから予約の受け付けが開始されるが、接種のスタートから任務の完遂に至るまで、緊張感を持って力を合わせて頑張っていきたい」と述べました。
このうち東京 新宿区の竹内洋一さん(78)は自治体のワクチン接種の予約をまだ済ませていなかったことから17日午前11時から、自宅のノートパソコンを使って防衛省のホームページから予約を試みました。 予約受け付けが開始した午前11時以降も「この画面を開いたままお待ちください」「サイトが大変混雑しています」という画面からおよそ30分間、切り替わりませんでした。 その後、予約フォームが表示されると、竹内さんは区から届いた接種券に記載された番号などを入力し、予約を終えました。 竹内さんは「区の予約は取りづらいと聞いていたので、予約をしていませんでした。自治体でまかなえない部分を国がこうして補完的にやってもらえるのは選択肢が増えていいかなと思います。意外とスムーズにできました」と話していました。 竹内さんは当初、区の予約と今回の予約の違いがよく分からなかったということで「案内が個別にあったわけではなくテレビのニュースなどで直前に知りました。情報も込み入っていて分かりづらかったです」と話していました。
大阪市は自宅で暮らす高齢者を対象に今月24日から区民ホールなどで行う「集団接種」と診療所などで行う「個別接種」を始める計画で、17日から予約の受け付けを始めました。 大阪市では、申し込みが集中するのを防ぐため予約できる年齢を1週間ごとに区切っていて、最初の1週間はいずれの接種方法でも85歳以上の高齢者、およそ11万5000人に限定しています。 予約の方法は「集団接種」と「個別接種」で異なり、このうち「集団接種」は市のコールセンターとインターネットの専用サイトで受け付けます。 一方「個別接種」は直接、医療機関に電話などで申し込むことになっていて、医療機関は市のホームページで公開されています。 大阪市では今回の予約のために9万5000人分のワクチンを確保していて、このうち市内の30か所で行う「集団接種」に1万5000人分、1200の医療機関で行う「個別接種」に8万人分を割り当てる計画です。 市は、まずは「個別接種」を検討したうえで、かかりつけ医などがいない場合には「集団接種」を予約するようよびかけています。
17日午前9時から電話とインターネットで予約を受け付けましたが、30分ほどですべて埋まったということです。 平野区役所では問い合わせに訪れる区民を想定して、庁舎の中に窓口を設けて対応にあたりました。 窓口を訪れた85歳の女性は「予約しようと電話してみましたが、つながらなかったので区役所に来ました。ここでも予約はできないということで、どうしようか困っています」と話していました。 平野区役所の西岡隆地域保健担当課長は「市内のほかの区にある集団接種会場や自衛隊の大規模接種会場も利用できるので、そちらの予約も検討してほしい」と話していました。
そのうえで「すでに市区町村で1回目の接種を受けた人は、予約を受け付けることはできないので、注意してほしい。また、重複の予約を排除できる仕組みにはなっていないので、センターでの接種を希望する人は、市区町村で予約をしていないことを必ず確認してもらいたい。万が一、重複している人は、速やかに利用しないほうの予約を取り消してほしい」と呼びかけました。 また、「センターの予約は、十分なサーバーの容量を確保するなど、不便をおかけすることのないような対応になっていると承知している」と述べました。
中山防衛副大臣「準備は順調に進んでいる」
政府 モデルナのワクチン使用を検討
予約を試みた高齢者は
大阪市でも予約の受け付け始まる
区役所を訪れる人も
加藤官房長官「予約の重複に注意してほしい」