岸田総理大臣が自民党の政務調査会長を務めていた4年前、アメリカのギングリッチ元下院議長と会談した際、旧統一教会の友好団体の日本組織のトップが同席していたとされることをめぐっては、この場にアメリカの教団の元会長も同席していたとみられると、朝日新聞が当時の写真とともに報じました。
岸田総理大臣は5日午前、記者団に対し「ギングリッチ氏と面会したが、同席者は承知していない。同席者も含めて写真を撮ることは通例あり、写真があったとしても私の認識は変わらない」と述べました。
また記者が「記事の写真では数人に見える」と質問したのに対し「それ以外にも人数はいた。元下院議長なので、アメリカの関係者をはじめ、人数はいたと記憶している」と述べました。
さらに岸田総理大臣は、同席した通訳者に事実関係を確認したところ、当時の記録が残っていなかったと説明しました。
一方、ギングリッチ氏本人にも確認したのかも問われ「本人には確認していないが、私の関係者すべてに確認をした」と述べました。
松野官房長官「政府として 首相の答え以上は差し控える」
松野官房長官は閣議のあとの記者会見で「岸田総理大臣はきのう、『数年前、自民党の政務調査会長時代に、元アメリカ下院議長と日本の元外務大臣との関係でお会いした。同行者の中にどなたがおられたかは承知していない』という旨を答えた。面会は岸田総理大臣が政務調査会長時代に行われたもので、政府としてはそれ以上の答えは差し控える」と述べました。
立民 安住氏「虚偽の話をしていたとすれば進退関わる話に」
立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「大勢いたので同席者がわからないというのは通じないのではないか。岸田総理大臣が虚偽の発言をしている可能性があるので、予算委員会で直接ただしたい。虚偽の話を総理大臣がしていたとすれば、進退に関わる話になり、きちんと説明したほうがいい」と述べました。