新年を
前に、
奈良県斑鳩町にある
世界遺産「
法隆寺」で、
仏像に
積もった
この1
年のほこりを
落とす「
お身拭い」が
行われました。
法隆寺では
仏像に
清らかな
姿で
新年を
迎えてもらおうと、
毎年、
この時期に「お
身拭い」を
行っています。
8日は僧侶ら10人が国宝の「金堂」に入り、まず安置されている仏像の前でお経を唱えました。
このあとマスクをつけた僧侶たちが、いずれも国宝の「釈迦三尊像」や「薬師如来坐像」などに積もったほこりをはけやはたきを使って丁寧に払い落としていました。
「お身拭い」は法隆寺が世界文化遺産に登録されたのをきっかけにおよそ30年前に始まった行事で、参拝に訪れていた人たちは年に一度の作業を眺めたり、仏像に静かに手を合わせたりしていました。
静岡県の60代の男性は「厳かな雰囲気でした。来年も穏やかに過ごせればいいと思います」と話していました。
法隆寺の古谷正覚住職は「清らかな気持ちで新しい年を迎えたいとご奉仕しました。来年は平和な世の中になるよう願っています」と話していました。