政府せいふは東京とうきょう電力でんりょくの管内かんないで電力でんりょく供給きょうきゅうの余力よりょく、いわゆる「予備よび率りつ」が5％を下回したまわる見通みとおしだとして東京とうきょう電力でんりょくの管内かんないに初はじめて「電力でんりょく需給じゅきゅうひっ迫ひっぱく注意ちゅうい報ほう」を発令はつれいしました。

熱中ねっちゅう症しょうの危険きけん性せいが高たかまっているとして、冷房れいぼうは適切てきせつに使用しようしながら、東京とうきょう電力でんりょく管内かんないの家庭かていや企業きぎょうに27日にち、午後ごご3時じから午後ごご6時じまで、特とくに午後ごご4時じから午後ごご5時じの時間じかん帯たいは厳きびしく、できるかぎりの節電せつでんを求もとめています。

さきほど資源エネルギー庁しげんえねるぎ-ちょうは記者きしゃ会見かいけんを開ひらき、電力でんりょく基盤きばん整備せいび課かの小川おがわ要かなめ課長かちょうは「26日にちの見込みこみよりは電力でんりょく需給じゅきゅうは若干じゃっかん厳きびしくなっている。その理由りゆうは足あしもとの電力でんりょく需要じゅようが朝あさから予想よそうより多おおめに推移すいいしていることや気温きおんも予想よそうより若干じゃっかん上あがっていることがある。夕方ゆうがたの時間じかん帯たいの需給じゅきゅうが厳きびしく、節電せつでんに協力きょうりょくしてもらいたい」と述のべました。

資源エネルギー庁しげんえねるぎ-ちょうはさらに気温きおんが上昇じょうしょうし、電力でんりょく需要じゅようが増加ぞうかしたり、突発とっぱつ的てきな電源でんげんトラブルが生しょうじたりすれば電力でんりょく需給じゅきゅうひっ迫ひっぱく警報けいほうを発令はつれいする可能かのう性せいがあるとしています。

東京とうきょう電力でんりょくではほかの電力でんりょく会社かいしゃから電力でんりょくの融通ゆうずうを受うけるほか、ダムの水みずを高たかい場所ばしょにくみ上くみあげ、低ひくい場所ばしょに流ながす際さいの水みずの流ながれを使つかって発電はつでんする「揚水ようすい発電はつでん」を最大限さいだいげん活用かつようし、ひっ迫ひっぱくの回避かいひを図はかりたいとしています。

また、都民とみんに確認かくにんしてほしいことや、最低さいてい限げん、取り組とりくんでほしいこととして、▽冷房れいぼうの室温しつおんは28度どにすることや、▽消費しょうひ電力でんりょくの大おおきいアイロンや電気でんきポットなどの使用しようを無理むりのない範囲はんいで控ひかえることなどを呼よびかけています。

そのうえで「ことしの夏なつは本当ほんとうに厳きびしい状況じょうきょうで、その日ひの気温きおんに左右さゆうされる部分ぶぶんもあるが、当面とうめん、こういう状況じょうきょうが続つづく夏なつになることを覚悟かくごしながら、できるだけ前まえもって都民とみんや事業じぎょう者しゃの人ひとたちに協力きょうりょくの通知つうちを行おこなっていきたい」と述のべました。