ウクライナの各地でロシア軍とウクライナ軍が戦闘を続けていて、大勢の市民が国外へ避難しています。戦闘の状況や関係各国の外交など、ウクライナ情勢をめぐる15日(日本時間)の動きを随時更新でお伝えします。
(日本とウクライナとは7時間、ロシアのモスクワとは6時間の時差があります)
ゼレンスキー大統領“クルスク州で北朝鮮軍が戦闘に参加”
ウクライナ軍が越境攻撃を行っているロシア西部のクルスク州では、ロシアに派遣されたおよそ1万1000人の北朝鮮の兵士が展開していると指摘されていますが、これまでのところ、活動の状況などは明らかになっていません。
これについて、ウクライナのゼレンスキー大統領は14日、SNSに投稿したビデオ演説で「ロシアが北朝鮮の兵士を攻撃に投入し始めたという暫定的な証拠がある。かなりの数だ。ロシアは彼らを部隊に組みこみ、クルスク州での作戦で利用している」と述べ、北朝鮮軍の部隊が戦闘に参加しているという認識を示しました。
その上で「彼らが前線のほかの地域にも投入されるという情報がある」と述べ、北朝鮮軍の部隊の行動範囲がさらに広がる可能性があるという見方も示しました。
また、ロシアのプーチン大統領について「彼は、世界がアジアでもさらなる問題を抱えることを望んでいる。だからロシアは北朝鮮に近代戦の訓練を行っているのだ」と述べ、北朝鮮軍の能力を高めることでアジア情勢の不安定化をねらっていると非難しました。