北朝鮮の
国営メディアは、キム・ジョンウン(
金正恩)
朝鮮労働党委員長に対して「
朝鮮人民全体の
最高代表者」という
呼称を
使い
始めました。
先週開催された
最高人民会議で
憲法が
改正されて、キム
委員長に
対外的な
元首の
役割が
追加された
可能性があります。
北朝鮮では、
今月11
日から
2日間にわたって、
国の
予算や
国家機関の
人事、
憲法の
改正などを
決める最高人民会議が
開催されました。
この中で、新たに最高人民会議の常任委員長に就任したチェ・リョンへ氏が演説し、「敬愛するキム・ジョンウン同志を朝鮮人民の最高代表者で、共和国の最高指導者である国務委員会の委員長に高く推挙することを提案する」と述べました。
その後、国営メディアは、キム委員長に対して「朝鮮人民全体の最高代表者」という呼称を使うようになっています。
国営メディアは背景を説明していませんが、憲法が改正されて、キム委員長に対外的な元首の役割が追加された可能性があります。
憲法上、対外的な元首に位置づけられているのは最高人民会議の常任委員長で、91歳のキム・ヨンナム氏がおよそ20年にわたって務めていましたが、今回の最高人民会議で退任し、チェ氏が後任についています。