老後の
資産形成をめぐり「
およそ2000
万円必要に
なる」
などとした
金融庁の
審議会の
指針について、
麻生副総理兼金融担当大臣は「
世間に対して
不安や
誤解を
与えており、
政府のスタンスと
違う」と
述べ、
正式な
報告書としては
受け取らないことを
明らかにしました。
この中で
麻生副総理兼金融担当大臣は、
老後の
資産形成をめぐり「
およそ2000
万円必要に
なる」
などとした
金融庁の
審議会の
指針について「
公的年金の
問題を
指摘したわけではなく、
赤字という
表現を
使ったのは
極めて不適切だ」と
述べました。
そのうえで、「世間に対して不安や誤解を与えており、政府のスタンスとも違う。担当大臣としては正式な報告書として受け取らない」と述べ、この指針を正式な報告書として受け取らないことを明らかにしました。
さらに、「年金制度が崩壊するかのごとき表現になっていたが、そういったことは全くない」と述べて、公的年金の信頼性は変わりがないという認識を強調しました。
立民 辻元氏「安心安心詐欺だ」
立憲民主党の辻元国会対策委員長は記者団に、「麻生副総理兼金融担当大臣が報告書を読んでいなかったことに驚いた。まるで、ひと事だ。安倍総理大臣が『100年安心だ』と、今でも答弁していることにも驚いた。『年金は安心だ』という『安心安心詐欺』ではないか」と述べました。
そのうえで、「まさか年金の財政検証を参議院選挙のあとまで隠し、年金の財政破綻を隠蔽することはないと思うが、速やかに提出していただき、予算委員会でしっかりと議論する必要がある。今月19日に党首討論をやる時間があるのであれば、まず予算委員会を開くべきだ」と述べました。
公明 山口代表「説明足りない 猛省を」
公明党の山口代表は記者会見で、「国民に誤解を与えないよう金融庁がしっかり説明し、政府も金融庁だけの問題にせず、きちんと国民に説明すべきだ。説明が足りなさすぎる。猛省を促したい」と述べました。
また、野党側が年金制度への批判を強めていることについて「年金制度の運用は揺るぎなく行われている。人生100年時代の過ごし方と年金制度の問題とは全く次元が違うことで、きちんと区別して議論すべきだ。年金について不安をあおる言動は罪深い」と述べました。