習主席しゅせきとキム委員いいん長ちょうが会談かいだん

習主席しゅせきの訪朝ほうちょうは、2013年ねんの就任しゅうにん以来いらい初はじめてで、中国ちゅうごくの最高さいこう指導しどう者しゃとしては14年ねんぶりとなります。

国営こくえいの中国ちゅうごく中央ちゅうおうテレビによりますと、空港くうこうではキム・ジョンウン朝鮮ちょうせん労働党ろうどうとう委員いいん長ちょうみずからが出迎でむかえて歓迎かんげい式典しきてんが行おこなわれ、大勢たいせいの群衆ぐんしゅうが集あつまる中なか、習主席しゅせきは北朝鮮きたちょうせんの楽団がくだんによる国歌こっかの演奏えんそうなどで歓迎かんげいを受うけたということです。

また、午後ごごには習主席しゅせきとキム委員いいん長ちょうが会談かいだんを行おこなったということです。

会談かいだんの内容ないようは明あきらかになっていませんが、両国りょうこくの国交こっこうから70年ねんの節目ふしめを迎むかえる中なか朝あさ関係かんけいの強化きょうかや朝鮮ちょうせん半島はんとう情勢じょうせいについて意見いけんを交かわしたとみられ、焦点しょうてんの核かく問題もんだいについて双方そうほうがどのような立場たちばを示しめすのか注目ちゅうもくされます。

習主席しゅせきとしては、来週らいしゅうのＧじ-20大阪おおさかサミットを前まえに北朝鮮きたちょうせんを訪問ほうもんし、キム委員いいん長ちょうと会談かいだんすることで、貿易ぼうえき問題もんだいなどをめぐって対立たいりつするアメリカに対にたいし、北朝鮮きたちょうせんへの影響えいきょう力りょくを示しめすねらいもあるとみられます。

一方いっぽう、北朝鮮きたちょうせんとしても、２に回かい目めの米べい朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんが物別ものわかれに終おわる中なか、最大さいだいの後うしろ盾たてである中国ちゅうごくとの結束けっそくを示しめすことで、アメリカとの今後こんごの交渉こうしょうに備そなえ、足場あしばを固かためたい思惑おもわくもあるとみられます。

官房かんぼう長官ちょうかん「中国ちゅうごくから説明せつめい受うけたい」

菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは午後ごごの記者きしゃ会見かいけんで「わが国わがくにとしては重大じゅうだいな関心かんしんを持もって情報じょうほう収集しゅうしゅう、分析ぶんせきに努つとめており、中国ちゅうごくからしかるべき説明せつめいを受うけたいと思おもっている」と述のべました。

また、記者きしゃ団だんが、安倍あべ総理そうり大臣だいじんが目指めざす日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんや拉致らち問題もんだいの解決かいけつへの影響えいきょうを質問しつもんしたのに対にたいし、菅かん官房かんぼう長官ちょうかんは「日にち朝ちょう首脳しゅのう会談かいだんは何なんら決きまっておらず、今回こんかいの中なか朝あさ首脳しゅのう会談かいだんの影響えいきょうなどについて予断よだんすることは差し控さしひかえたい。拉致らち問題もんだいの解決かいけつには、わが国わがくに自身じしんが主体しゅたい的てきに取り組とりくむことが重要じゅうようであり、ご家族かぞくもご高齢こうれいとなる中なか、１いち日にちも早はやい解決かいけつに向むけあらゆるチャンスを逃のがすことなく全力ぜんりょくで取り組とりくんでいきたい」と述のべました。