40
年前、
鹿児島県大崎町で
義理の
弟を
殺害した
罪などで
服役した92
歳の
原口アヤ子さんについて、
最高裁が
再審=
裁判の
やり直しを
認めなかったことを
受けて、
弁護団は、
入院中の
原口さんに
判断の
内容を
伝えました。
弁護団が
改めて再審請求をすることを
伝えると、
原口さんは
大きくうなずいたということです。
原口アヤ子さんは、
昭和54
年、
鹿児島県大崎町で
当時42
歳の
義理の
弟を
首を
絞めて
殺害したとして、
殺人などの
罪で
懲役10
年の
刑が
確定し、
服役しましたが、
一貫して
無実を
訴え、
再審を
求めていました。
3度目の再審請求で、最高裁判所は、再審を認めた地裁と高裁の決定を取り消し、再審を認めない極めて異例の決定を出しました。
原口さんの弁護団と支援者は、27日、原口さんが入院している鹿児島県内の病院を訪れ、最高裁判所の決定の内容を伝えました。
面会のあと、弁護団は会見を開き、鴨志田祐美事務局長は「原口さんに『再審確定の知らせを持って来られずごめんなさい。すぐ次の再審請求をやります。一緒に闘い続けましょう』と伝えると、原口さんは大きくうなずいた」と説明しました。
そして、「最高裁は原口さんの40年の叫びにこたえ、真剣に証拠を見たのか。詳細な証拠や主張の検討を行ったとは到底考えられない」と最高裁の決定を強く批判しました。
弁護団は、これまでの証拠を改めて調べ、4度目となる再審請求に向けて検討を進めるとしています。