「白蛇伝」は東映動画、今の東映アニメーションが、昭和33年に公開した日本で初めての長編カラーアニメーション映画でNHKの連続テレビ小説、「なつぞら」で登場した作品のモデルにもなりました。
見つかった資料は、アニメーターがキャラクターの立体感を考える際に使われたとされる粘土模型4体や、全体の構成を指示する絵コンテの第1稿などおよそ40点です。
このうち動画の資料では、キャラクターの動きが、鉛筆の線1本で描かれていて、当時のアニメ制作の丁寧さや精密さがうかがえるということです。
これらの資料は京都市右京区の東映太秦映画村で、ことし4月から始めた資料整理の過程で見つかったということです。
「なつぞら」の時代考証をつとめたアニメーターの小田部羊一さんは「日本初の長編カラーアニメがどのように作られたか分かるもので、資料が散逸する中、これだけ重要な資料が多く見つかったことに大変驚いている」と話していました。
今回見つかった資料の一部は、来月4日まで京都文化博物館で展示されるほか、今後、東映太秦映画村でも展示される予定です。