日本の
探査機「はやぶさ2」が、
小惑星「リュウグウ」に
金属を
高速で
打ち込んだ
時に
噴き出した
小さな砂が、21
日から
数日間にわたって
地球に
到達する
可能性があり、
国立天文台などは
高感度の
望遠鏡を
使って
観測できるか
挑戦することなっています。
日本の探査機「はやぶさ2」は、去年4月、小惑星「リュウグウ」に金属の塊を衝突させて人工のクレーターを作っていて、この衝撃のため、高速で噴き出した0.1ミリほどの小さな砂が、21日から数日間、地球に到達する可能性があるとした分析結果を、国立天文台の佐藤幹哉広報普及員が明らかにしました。
地球の大気圏に突入すると、わずかに発光するものの、砂の粒が小さいことなどから、肉眼ではほとんど見えないと予想されていて、長野県にある、東京大学の高感度の望遠鏡で観測に挑戦するということです。
また、比較的大きな粒の砂は、13年後の2033年に到達する可能性があり、この時には、肉眼でも見ることができるとしています。
「はやぶさ2」は、小惑星「リュウグウ」へのタッチダウンに成功して、表面の砂などが入ったとみられるカプセルを、来月6日に地球に帰還させることになっています。
佐藤さんは「『はやぶさ2』のカプセル帰還の一足先に『リュウグウ』を感じることができるよう観測にチャレンジしたい」と話しています。