ドイツの
首都ベルリンでは、
農家への
支援策の
打ち切りを
発表したショルツ
政権に対する大規模な
抗議集会が
開かれ、
国民の
支持が
低下している
政権がさらに
弱体化する
事態も
予想されます。
ベルリンでは15日、ドイツ各地の農業関係者がおよそ6000台のトラクターなどに乗って集結し、観光名所のブランデンブルク門の前で大規模な抗議集会を開きました。
ドイツでは、ショルツ政権が去年12月、農業用のディーゼル燃料の減税などの打ち切りを急きょ発表したことに農業関係者が強く反発し、農家が高速道路の入り口を封鎖するなどの抗議行動を繰り広げています。
集会では農業団体のトップが演説して政策の撤回を求め、およそ8500人が「ショルツ政権は退陣を」などとシュプレヒコールを上げていました。
ドイツで政権への大規模な抗議集会が開かれるのは異例で、参加していた東部の農業関係者は「発表が撤回されるまで抗議活動を続けるつもりだ」と話していました。
今回の問題の背景には、去年11月、ショルツ政権の過去の財政措置が憲法裁判所から違憲だったと認定され、政権が新年度の予算案の見直しを迫られたことがありました。
ショルツ政権は政権内部の対立などから支持率が下降傾向にありましたが、裁判所の判断を受けた最新の世論調査の中には80%以上が政権に満足していないと回答しているものもあり、さらに弱体化する事態も予想されます。