多様な
生物の
保護に
向けて、2030
年までに
陸と
海にそれぞれ30%
以上の
保全地域を
確保する
などの
目標を
盛り込んだ
新たな
国家戦略が
示されました。
新たな国家戦略は、去年12月の国連の会議「COP15」で生物多様性の保護に向けた2030年までの世界目標が採択されたことを受けて11年ぶりに見直されました。
環境省によりますと新たな戦略では2030年までに多様な生物の損失を食い止めて、自然を回復に向かわせるための25の行動目標を示しています。
具体的には、陸と海にそれぞれ30%以上の保全地域を確保し、固有の生態系を脅かすアライグマやマングースなどの外来種の定着を半減させることや、企業に対し事業活動で生物に与える影響を情報開示することを促すなど経済分野との連携をあげています。
また、食品ロスを半減させたり、生物に配慮した商品やサービスを周知する機会を増やしたりして一人一人の行動変容を促すとしています。
環境省は新たな国家戦略について、SNSなどで周知するとともに、2年に1度目標の進捗(しんちょく)状況を確認するとしています。
環境省は「国家戦略を契機に生物多様性の重要性を浸透させ、具体的な行動につなげていきたい」としています。