ロシアの
捜査当局はプーチン
政権に
批判的な
野党勢力の
活動拠点などを
一斉に
捜索し、
経済の
低迷や
年金制度改革などをめぐって
高まる政権批判が、
首都モスクワから
地方都市に
広がるのを
抑え込むねらいが
あるものとみられます。ロシアの
野党勢力によりますと12
日、
内務省や
治安機関が
国内の
少なくとも41の
都市で
一斉に、
野党勢力の
指導者、ナワリヌイ
氏の
支持者の
活動拠点や
自宅を、
資金洗浄の
疑いで
捜索し、
パソコンや
監視カメラの
データなどを
押収したということです。
ロシアでは、今月8日に行われた統一地方選挙で、プーチン政権側が知事選挙などで勝利した一方、首都モスクワの市議会選挙では、経済の低迷や年金制度改革などをめぐる批判の高まりを受け、政権側が議席を減らしました。
ナワリヌイ氏は動画のメッセージを発表し、「プーチン大統領はモスクワで一部の与党候補が敗北したことに焦っている。われわれは屈することなく闘いを続ける」と述べ、抵抗を続ける考えを強調しました。
プーチン政権としては、首都モスクワで高まる政権への批判が、地方都市に広がるのを徹底的に抑え込むねらいがあるものとみられます。