国土交通省によりますと、
雄物川は
秋田県内を
流れる長さ133
キロの1
級河川で、
湯沢市や
横手市、
大仙市、
秋田市などを
通って
日本海に
注いでいます。
流域面積は4710平方キロメートルと東北で4番目に広く、流域全体でおよそ60万人が暮らしています。上流部は急しゅんな一方、中流にさしかかると勾配が緩やかになり、複数の支流が合流します。一部では川幅が狭くなっているところもあり蛇行しながら下流に向かいます。
雄物川ではこれまで前線の停滞や台風による大雨で氾濫を繰り返してきました。1894年(明治27年)8月には、1万8000棟以上が浸水し死者・行方不明者は334人にのぼりました。
最近では2017年7月に、前線の影響で記録的な大雨となり流域平均の雨量が2日間で220ミリに達しました。このときは堤防が整備されていない中流部に被害が集中し、およそ2000棟が浸水しました。翌8月にも中流部で再び氾濫し建物や農地が水につかりました。