アメリカの2
月の
消費者物価指数は、
前の
年の
同じ月と
比べて6.0%の
上昇となりました。
アメリカで
相次いだ
銀行の
破綻を
受けて、
中央銀行にあたるFRB=
連邦準備制度理事会が、
物価の
動向と
利上げによる
金融システムへの
影響を
踏まえ、
どういった
政策判断を
示すかが
焦点となります。
アメリカ労働省が14日に発表した先月の消費者物価指数は、前の年の同じ月と比べて6.0%上昇しました。
伸び率は前の月の6.4%を下回り、8か月連続で縮小しました。
また、変動の大きい食品やエネルギーを除いた物価指数は前の年の同じ月と比べて5.5%の上昇で、伸び率は5か月連続で縮小しました。
ただ、前の月と比べた上昇率は0.5%と、市場予想を上回り、インフレの根強さを示す形となりました。
FRBは来週21日から2日間、金融政策を決める会合を開きます。
パウエル議長はこれまでインフレを抑えこむため今後も複数回にわたって利上げを行う方針を示してきましたが、アメリカでは2つの銀行が相次いで破綻し、利上げが金融システムに及ぼす影響への懸念も高まっています。
金融システムを安定させながら、インフレを抑えこむという難しい課題を突きつけられた形で、FRBの政策判断と、会合のあとのパウエル議長の発言内容が焦点となります。