去年、
自殺した
人は
全国で
2万840
人と
9年連続で
減少し、37
年ぶりに
2万1000
人を
下回ったことが
厚生労働省のまとめで
分かりました。
厚生労働省は
去年1年間に
自殺した
人の
速報値をことし
1月に
発表し、
その後、さらに
詳しい集計を
進めて
改めて人数を
公表しました。
それによりますと、去年自殺した人は全国で2万840人と前の年より481人、率にして2.3%少なくなりました。
9年連続の減少で、昭和56年以来37年ぶりに2万1000人を下回りました。
男女別では、
▽男性が1万4290人と前の年より536人減少しましたが、
▽女性は6550人と過去最も少なかった前の年から55人増えました。
年代別では、
▽50代が17.2%、
▽40代が16.8%、
▽60代が14.8%、
と40代から60代が全体のほぼ半数を占めました。
人口10万人当たりの自殺者の数を都道府県別に見ると、
▽山梨が最も多く24.8人、
▽次いで青森が22.2人、
▽和歌山が21.9人、
などとなっています。
最も少なかったのは、
▽徳島が12人、
▽次いで神奈川が12.4人、
▽京都が13.2人でした。
原因や動機では、
▽うつ病などの「健康問題」が最も多く、
▽生活苦などの「経済・生活問題」などが続いていますが、多くの場合、こうした要因が複合的に関係しているということです。
厚生労働省は「減少傾向にあるが、依然として高い状況が続いている。働く人や若者への自殺対策をさらに進めていきたい」としています。