長期間自宅に
閉じこもる、
いわゆる「ひきこもり」の
人は、40
歳から64
歳までの
年齢層の1.45%、
推計で61
万人余りに
上ることが、
内閣府の
調査で
明らかになりました。
これは
4年前の
調査で
推計された39
歳以下の「ひきこもり」の
人数より
多くなっていて、
対策が
急がれます。
内閣府は「ひきこもり」の
実態を
把握するために、
若者を
対象に
調査してきましたが、
長期化する
人が
増えていることから、
去年12
月、40
歳から64
歳を
対象とする
初めての
調査を
行い、
全国の
男女5000
人のうち3248
人から
回答を
得ました。
調査で、「自室からほとんど出ない」や「趣味の用事の時だけ外出する」などの状態が半年以上続いている人を広い意味での「ひきこもり」と定義した結果、これにあたる人の割合は1.45%となりました。
これにより、40歳から64歳で「ひきこもり」の人は、推計で61万3000人に上り、4年前に15歳から39歳を対象にした調査で推計した54万1000人より多くなりました。
男女別では男性が4分の3以上を占めたほか、ひきこもりの期間が「5年以上」と答えた人は半数を超えていて、中には「30年以上」と答えた人もいて、対策が急がれます。
内閣府は「『ひきこもり』は若者だけでなく、中高年でも想像以上に多いことがわかった。支援対象を拡大するなど、効果的な施策を打ち出していきたい」としています。