国内で
消費された
食料が
どれだけ
国産でまかなわれたかを
示す食料自給率は、
昨年度、
カロリー基準で38%と3
年連続で
同じ数字となりました。
政府は、2030
年度までに45%に
引き上げる目標を
掲げていますが、
達成のめどが
立たない
状況が
続いています。
農林水産省によりますと、昨年度の食料自給率はカロリー基準で38%と令和3年度以来、3年連続で同じ数字となりました。
昨年度は、北海道で小麦の生産が増えたことや、油脂類の輸入量が減ったことなどが自給率を押し上げる方向に働いた一方で、砂糖の原料となるてんさいの病気が発生し、砂糖の生産量が減ったことなどが押し下げる方向に働きました。
品目別の自給率は
▽コメが100%
▽野菜が76%
▽砂糖類が26%
▽小麦が18%
▽畜産物が17%
▽油脂類が4%
などとなっています。
政府は、2030年度までにカロリー基準の食料自給率を45%に引き上げる目標を掲げていますが、達成のめどが立たない状況が続いています。
農林水産省は「麦や大豆など海外に依存している品目をいかに国産に置き換えるかが重要だ」としています。
一方、生産額を基準にした自給率は、家畜の餌となる穀物の輸入価格が下落したことなどが、押し上げる方向に働き、61%と前の年度を3ポイント上回りました。