新型しんがたコロナウイルスの医療いりょう提供ていきょう体制たいせいを強化きょうかするため、国くには、医療いりょう機関きかんが新型しんがたコロナの患者かんじゃの受け入うけいれに備そなえて病床びょうしょうを空あけた場合ばあい、「病床びょうしょう確保かくほ料りょう」として補助ほじょ金きんを支払しはらう、いわゆる「空そら床ゆか補償ほしょう」をしてきました。

補助ほじょ金きんの額がくは病床びょうしょうの種類しゅるいによって異ことなり、当初とうしょは1病床びょうしょうあたり1万まん6000円えんから43万まん6000円えんが空あけた日数にっすう分ぶん支給しきゅうされ、ことし5月つきに新型しんがたコロナが5類るいに移行いこうしたあとも、半額はんがくに減へらして支給しきゅうしてきました。

この補助ほじょ金きんについて厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、段階だんかい的てきに通常つうじょうの医療いりょう体制たいせいに戻もどすため、10月つき以降いこうは感染かんせん状況じょうきょうが一定いっていの基準きじゅんを超こえて拡大かくだいするまで支給しきゅうしない方向ほうこうで検討けんとうしていることが分わかりました。

また、感染かんせんが拡大かくだいし、補助ほじょ金きんを支給しきゅうする場合ばあいも、対象たいしょうを、酸素さんそ投与とうよや人工じんこう呼吸こきゅう器きが必要ひつような症状しょうじょうが重おもい患者かんじゃのための病床びょうしょうを確保かくほした場合ばあいに限かぎることを、検討けんとうしているということです。

病床びょうしょう確保かくほ料りょうをめぐっては2020年度ねんどから昨年度さくねんどまでの3年間ねんかんで、全国ぜんこくの医療いりょう機関きかんに対にたいして4兆ちょう8000億おく円えんあまりが支払しはらわれていました。

このほか厚生こうせい労働ろうどう省しょうは、患者かんじゃへの支援しえんについても見直みなおし、これまで全額ぜんがく公費こうひでまかなっていたコロナ治療ちりょう薬やくについて、一定いっていの自己じこ負担ふたんを求もとめる方向ほうこうで調整ちょうせいしているということです。

厚生こうせい労働ろうどう省しょうは今後こんご、自治体じちたいや関係かんけい団体だんたいと調整ちょうせいし、専門せんもん家かの会議かいぎや中医協ちゅういきょう＝中央ちゅうおう社会しゃかい保険ほけん医療いりょう協議きょうぎ会かいにもはかった上うえで来月らいげつ中旬ちゅうじゅんにも、正式せいしきに決定けっていすることにしています。