G7サミットはイギリス南西部のコーンウォールで現地時間の11日午後、日本時間の11日夜開幕し、各国の首脳がおよそ2年ぶりに対面で意見を交わします。
議論の柱の1つとなるのは、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を収束させるため、ワクチンの供給でどのように協力を進めるかです。
この点について議長国のイギリスは、来年中に感染拡大を収束させるため、G7として少なくとも10億回分のワクチンを提供できるようにすることで合意する見込みだと明らかにしました。
サミットに先立ってイギリスのジョンソン首相は来年末までに世界のすべての国でワクチンを接種できるよう各国に協力を呼びかける考えを示していて、イギリスは少なくとも1億回分を提供するとしています。
ワクチンの提供をめぐってはアメリカも5億回分のワクチンを途上国などに提供すると発表していますが、この10億回分に含まれるのかはわかっていません。
一連の動きには、積極的な供給によって対外的な影響力を強めるいわゆる「ワクチン外交」を展開する中国などにG7として対抗するねらいもあるとみられます。