去年秋のアメリカ
大統領選挙に
向けた
民主党の
候補者争いに
加わり、
国民に
無条件で
一定額を
支給し、
最低限の
所得を
保障する
制度の
導入を
主張して
注目された
実業家のアンドリュー・ヤン
氏がことし
行われるニューヨーク
市長選挙への
立候補を
正式に
表明しました。
アメリカ最大の
都市、ニューヨークの
市長選挙は、ことし6
月に
各党の
候補者を
選ぶ予備選挙が
行われ、11
月に
本選挙が
行われます。
2期8年の任期を終えるデブラシオ市長の後任を選ぶもので、各界からおよそ30人が立候補の意向を示しています。
こうした中で14日、去年の大統領選挙に向けた民主党の候補者指名争いに加わりその後撤退した、台湾系アメリカ人の実業家アンドリュー・ヤン氏が(46)市内で演説し、市長選への立候補を正式に表明しました。
ヤン氏は指名争いで、18歳以上のすべての国民に1か月あたり1000ドル、日本円で10万円余りを無条件で支給し、最低限の所得を保障する「ユニバーサル・ベーシック・インカム」の導入を主張し、若者の支持を集めるなど注目されました。
今回の立候補表明演説でもヤン氏は「ニューヨーク市民は新型コロナウイルスとそれにともなう経済的打撃を受けている。私が市長になれば、極度の貧困状態にある数十万人のニューヨーク市民を救い出すことができる」と述べました。
アメリカの主要メディアは「ユニバーサル・ベーシック・インカム」の主張で知られるヤン氏が数多くの候補者の中に加わったなどとして、大きく伝えています。