コメ品薄しなうすで意見いけん交換こうかん “本格ほんかく的てきに新米しんまい流通りゅうつうへ” 値上ねあがりに懸念けねんも

農林水産省のうりんすいさんしょうで行おこなわれた会合かいごうには、コメの生産せいさん者しゃや集荷しゅうか団体だんたい、それに卸売おろしうり業者ぎょうしゃなど20人にん余あまりが出席しゅっせきしました。

この中なかで農林水産省のうりんすいさんしょうの担当たんとう者しゃからはコメの在庫ざいこが去年きょねんの同おなじ時期じきを下回したまわる中なかで、スーパーでの販売はんばい量りょうが8月つき以降いこう、急激きゅうげきに伸のびている現状げんじょうが報告ほうこくされました。

これに対にたいし、生産せいさん者しゃや集荷しゅうか団体だんたいからは、ことしの稲いねの生育せいいくはおおむね大おおきな問題もんだいはなく、まもなく本格ほんかく的てきに始はじまる新米しんまいの流通りゅうつうに向むけて、物流ぶつりゅう面めんなども含ふくめて早はやく出荷しゅっかできるよう体制たいせいを整ととのえているといった報告ほうこくがされました。

一方いっぽう、卸売おろしうり業者ぎょうしゃからは、販売はんばい価格かかくが、去年きょねんは5キロ当あたり1500円えんから2000円えん程度ていどだったのに対にたいし、ことしは3000円えんを超こえる高値たかねとなっているものもあり、このまま高値たかねが続つづくと消費しょうひが冷え込ひえこむのではないかと懸念けねんの声こえも上あがっていました。

出席しゅっせきした卸売おろしうり業者ぎょうしゃの担当たんとう者しゃは「2週間しゅうかんぐらいすれば店頭てんとうには新米しんまいが並ならぶようになるので、いち早いちはやく店頭てんとうに届とどけられるよう、しっかりと仕事しごとをしていきたい」と話はなしていました。

大手おおてスーパー コメ入荷にゅうかで購入こうにゅう制限せいげんやめるところも

新米しんまいの収穫しゅうかくが始はじまる中なか、大手おおてスーパーの中なかには新あらたにコメが入荷にゅうかし、これまで行いっていた購入こうにゅう制限せいげんをやめるところも出でています。

このうち「イトーヨーカ堂いと-よ-かどう」では、全国ぜんこくの店舗てんぽで8月つきから購入こうにゅうできるコメの数かずをひと家族かぞく当あたり1点てんのみに制限せいげんする対応たいおうをとっていて、現在げんざいもこうした対応たいおうを続つづけています。

一方いっぽうで、ほかの大手おおてスーパーでは、新米しんまいの入荷にゅうかが進すすみ、購入こうにゅう制限せいげんをやめるところもあるということです。

ただ入荷にゅうかしてもすぐに売り切うりきれてしまうため、購入こうにゅう制限せいげんを続つづけているスーパーもあり、客きゃくの需要じゅようが供給きょうきゅうを上回うわまわる状態じょうたいが続つづいているということです。

また外食がいしょく大手おおてでは、「ロイヤルホールディングス」が、卸売おろしうり会社かいしゃやJAなど複数ふくすうの契約けいやく先さきからおよそ1年ねん分ぶんの在庫ざいこを確保かくほしているということで、現時点げんじてんで店みせの営業えいぎょうに影響えいきょうはないとしています。

ただ、猛暑もうしょの影響えいきょうなどでコメの仕入れ値しいれねは上あがると見込みこんでいて、ことしの年間ねんかんを通つうじた仕入しいれにかかるコストは、去年きょねんよりもおよそ1億おく円えん増ふえると見込みこんでいます。

新米しんまい入荷にゅうかも “安定あんてい確保かくほは不透明ふとうめい” 山口やまぐち

コメの品薄しなうすが続つづく中なか、山口やまぐち市内しないのスーパーなどの店頭てんとうには新米しんまいが並ならび始はじめています。

山口やまぐち市内しないで4店舗てんぽを展開てんかいしているスーパーマーケットでもしばらくの間ま品薄しなうすの状態じょうたいが続つづいていましたが、4日にち午後ごご、2日にちぶりにコメを入荷にゅうかができ、店頭てんとうに並ならべられました。

4日にちに届とどいたのはことしの新米しんまいだということで、買い物かいもの客きゃくが手てに取とって買い求かいもとめていました。

ただ、入荷にゅうかできた量りょうは少すくなく、今後こんごも安定あんていしてコメが確保かくほできるかどうかは不透明ふとうめいだということです。

山口やまぐち市しの40代だいの女性じょせいは「いろんな店みせを探し回さがしまわってコメを買かうためだけに来店らいてんしました。値段ねだんも高たかいので少すこしずつ買かうようにしています」と話はなしていました。

「新鮮しんせん市場しじょう 宮野みやの店てん」の辻野つじの裕介ゆうすけ 店長てんちょうは「希望きぼうする数量すうりょうを入荷にゅうかできずお客おきゃくさんの需要じゅように応こたえられない状況じょうきょうが続つづいている。今月こんげつ下旬げじゅんにはさらに入荷にゅうかできる話はなしもあるので、少すこしでも買い求かいもとめやすい値段ねだんで提供ていきょうしていきたい」と話はなしていました。

北海道ほっかいどう 米こめどころ東川ひがしがわ町まち 初回しょかい収穫しゅうかくのコメは「1等とう米まい」

北海道ほっかいどうの米こめどころとして知しられる、東川ひがしがわ町まちで今こんシーズン収穫しゅうかくされたコメの検査けんさが始はじまり、初回しょかいはすべてが最もっとも品質ひんしつがよい「1等とう米まい」と判定はんていされました。

検査けんさは、東川ひがしがわ町まちにあるJAの検査けんさ場じょうで4日にち午前ごぜん、行おこなわれ、8月つき30日にちに町内ちょうないでことし初はじめて収穫しゅうかくされた「ゆめぴりか」およそ2トンが運び込はこびこまれました。

JAの検査けんさ員いんはコメ袋ぶくろからサンプルを取り出とりだし、粒つぶの色いろや大おおきさ、水分すいぶんの量りょうなどを確認かくにんしました。

JAひがしかわによりますと、4日にちに検査けんさされたコメはすべてが最もっとも品質ひんしつがよい「1等とう米まい」と判定はんていされたということです。

JAひがしかわの牧まき清隆きよたか 組合くみあい長ちょうは「ことしの気候きこうは安定あんていして推移すいいしていて、平年へいねん並なみ以上いじょうの品質ひんしつを期待きたいしている。全国ぜんこくでコメの需給じゅきゅうがひっ迫ひっぱくしているなかで、いち早いちはやく東川ひがしがわ町まち産さんのコメを全国ぜんこくの消費しょうひ者しゃに届とどけたい」と話はなしていました。

東川ひがしがわ町まちでの稲刈いねかりは、9月つき中旬ちゅうじゅんに最盛さいせい期きを迎むかえます。