このオフ、最も注目を集めている大谷翔平選手の去就について、アメリカのメディアは今週中にも大谷選手が決断するのではないかと伝えていて、周囲の関心は最高潮に達しています。
毎年12月に開かれるウインターミーティングは、大リーグ全30球団の監督やゼネラルマネージャー、それに選手の代理人などが数多く集まり、来シーズンに向けた移籍交渉の山場と位置づけられています。
ことしはテネシー州ナッシュビルのホテルで今月4日から7日の日程で開かれ、3日は球団関係者が続々と会場入りする様子が見られました。
最大の注目はエンジェルスからFA=フリーエージェントとなった大谷選手の去就で、大谷選手本人や代理人のネズ・バレロ氏が沈黙を貫いている中で、アメリカのメディアは連日、特集記事を組んで来シーズン以降の所属先を予想しています。
3日にはタブロイド紙の「ニューヨーク・ポスト」が「大谷はすでに総額5億ドル(日本円でおよそ734億円)を優に超えるオファーを複数受けていると考えられている。最終的には初の6億ドル(およそ880億円)プレーヤーになるという推測もある」と伝え、ドジャース、カブス、ブルージェイズ、ジャイアンツ、そしてエンジェルスの5球団が「ファイナリスト」として獲得を争っているとしました。
その一方で「6球団目の“ミステリーチーム”があるのではという話もあるが、それは分からない」とも付け加えていて、予断を許さない状況だとしています。
また、ジャイアンツの地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」は「大谷の話題がウインターミーティングの会場全体を支配している。去就の決定は、もはやいつでも起こりうる」と伝え、今週中にも大谷選手が決断するのではないかと報じています。
大リーグでこれまでFAの選手が結んだ最も大きな契約は、去年、アメリカンリーグ新記録のシーズン62本のホームランを打ったジャッジ選手がヤンキース残留を決めた際に結んだ9年総額3億6000万ドルです。
大谷選手がこれと同じ程度の契約年数となった場合は最高額を更新するのは確実とも見られていて、ウインターミーティング開催を前に周囲の関心は最高潮に達しています。