神戸市の市立東須磨小学校では、30代の男性教諭3人と40代の女性教諭1人の合わせて4人が、20代の同僚の男性教諭に対して羽交い締めにして激辛のカレーを無理やり食べさせるなど、悪質ないじめを繰り返していたことが分かっています。
この小学校の仁王美貴校長が9日、問題の発覚後初めて記者会見を開き「児童・保護者をはじめ、関係者に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしていることを心よりおわび申し上げます」と謝罪しました。
仁王校長は会見の中で、いじめを受けた教諭が先月から出勤できなくなっていると説明しました。一方で、7月初旬には被害を受けた教諭から、家族をやゆする発言をほかの職員の前で大声でされた、コピー用紙の芯でお尻たたかれみみず腫れになった、携帯を隠された、といった被害の申し立てを受けて問題を把握していたことを明らかにしました。
7月以降、加害者側の教諭から聞き取った結果、3人の男性教諭はハラスメント行為を認めましたが、女性教諭は「被害者との2人の関係性の中で一定の了解のもとになされていたという認識があった」などと主張したということです。
仁王校長は会見の中で「子どもたちの心の傷は計り知れない。許されるべきものではなく、4人を公務から外し、今後一切、子どもの前での指導を行わせないという判断をした」と述べました。
保護者「学校側は何をしていたのか疑問」
2人の子どもをこの小学校に通わせているという男性は「子どもから加害者はいい先生だと聞いていたので、ただただショックです。学校側が開いた説明会にも出席しましたが、問題が発覚してから実際に対応するまでが遅く、学校側は何をしていたのか疑問に思います」と述べました。またこの男性は「今後、被害にあわれた先生へのフォローも学校にはきちんと求めたいです」と話していました。