背番号はかつて巨人のエースとして活躍した斎藤雅樹さんが背負った「11」となりました。
11月、楽天を退団する意向を表明して自由契約となっていた36歳の田中投手は、巨人への入団が決まり、25日、阿部慎之助監督とともに都内のホテルで入団会見に臨みました。
このなかで田中投手は「子どもの頃からファンだったジャイアンツのユニフォームを着ることができ非常に光栄に思っている。とてもうれしい」と率直な心境を語りました。
田中投手は、楽天でプレーした今シーズン、プロ18年目で初めて勝ち星なしに終わっていて「何もできなかったシーズンというのは初めてだったのでめちゃめちゃ悔しかった。2025年はやっぱりやり返したい気持ちがある」と来シーズンへの意気込みを語りました。
そのうえで、あと3勝に迫っている日米通算200勝に向けては「3勝で終わる気持ちはない。チームのためにひとつでも多くの勝利に貢献したい。まずは先発ローテーションに入っていけるように、競争に勝っていかないといけないと思う」と、ことばに力を込めました。
年俸は推定で1億6000万円プラス出来高払いの1年契約で、背番号はかつて巨人のエースとして活躍した斎藤雅樹さんが背負った「11」に決まり「子どもの頃、斎藤雅樹さんが投げている姿を見てすごく好きな投手だった。これもなにかの縁なのかなと思う」とうれしそうな表情で話し、会見後にさっそく背番号の入った巨人のユニフォームに袖を通し報道陣の撮影に応じていました。
また、小学生のとき、地元、兵庫県伊丹市の少年野球チームでともにプレーした坂本勇人選手とチームメートになることについて聞かれると「想像もしてなかったが、いっしょのチームで同じユニフォームを着てプレーできることはうれしい」と再会を心待ちにしていました。
阿部監督「いっしょに日本一になることしか考えていない」
会見に同席した阿部慎之助監督は「まだまだできると信じて獲得に乗り出してもらった。田中投手が2桁勝って、ジャイアンツのユニフォームを着て、いっしょに日本一になることしか考えていない」と期待を寄せていました。
◆田中将大(たなか・まさひろ) 日米通算200勝まであと「3」
田中投手は兵庫県出身の36歳。2007年に楽天に入団し、2013年には24勝0敗と圧倒的な成績を残して楽天を初のリーグ優勝と日本一に導きました。
その後、移籍した大リーグ・ヤンキースでは入団から6年連続で2桁勝利をあげ、2021年に8年ぶりに古巣・楽天に復帰しました。
これまでにプロ野球と大リーグで合わせて197勝をあげ日米通算200勝まであと3勝に迫っていますが、11月、楽天を退団する意向を表明し、自由契約となって他球団への移籍を目指していました。