NASAは、2024年までにおよそ50年ぶりとなる月面への宇宙飛行士の着陸と、その後の活動拠点の建設を目指す「アルテミス計画」を進めていて、計画の中核となる宇宙船「オリオン」のテストを続けています。
NASAは16日、声明で、オリオンで飛び立った宇宙飛行士が、月面に降り立つために乗り換える着陸船の開発をアメリカのスペースXが受注したと発表しました。
契約額はおよそ28億ドル、日本円にして3000億円あまりだということです。
スペースXを率いるのは電気自動車メーカー・テスラの経営トップ、イーロン・マスク氏で、マスク氏は「NASAの判断が下った。チームの一員になることを光栄に思う」とツイッターに投稿しました。
今回の着陸船の開発にはIT大手アマゾンの創業者ジェフ・ベゾス氏が設立したベンチャー企業も挑みましたが、受注はなりませんでした。
アメリカの経済誌による世界の富豪ランキングでは、ベゾス氏がマスク氏を抑えて1位を維持していますが、宇宙開発の分野ではマスク氏が一歩先んじた形で、宇宙を舞台にした富豪同士の競争が今後も続きそうです。