秋元司衆議院議員が
起訴された
IR=
統合型リゾート
施設をめぐる
汚職事件で、
贈賄の
罪に
問われている
札幌市の
観光会社の
前会長は、
初公判で
起訴された
内容を
認めました。
札幌市の観光会社「加森観光」の前会長、加森公人被告(77)は、中国企業の元顧問らと共謀して、おととし2月、衆議院議員の秋元司被告と家族を北海道留寿都村に招待し、およそ76万円の旅行代金を負担したとして、贈賄の罪に問われています。
26日、東京地方裁判所で開かれた初公判で、加森前会長は、起訴された内容について「間違いありません」と述べ、認めました。
検察は「前会長は宿泊費の負担を了承していた。IRを誘致して海外の富裕層を呼び込むため、空港の建設を秋元議員に要望した」と述べました。
一方、前会長の弁護士は「中国企業が連れてきた客を自社の施設でもてなしたにすぎず、直接提供したのは約51万円相当のサービスだけだ。具体的に何かを頼もうという意図はなく、地域振興を目的としていた」と主張しました。
秋元議員は、贈賄側の中国企業の元顧問に裁判で、うその証言をするよう依頼した証人等買収の疑いが持たれていて、26日午後には、元顧問らの初公判も開かれます。